「最近、ベランダの床が汚れ、コケも生えている…」
「所々、細かいヒビも見られるけど雨漏りしないか心配…」
このようにお悩みではありませんか?
ベランダの床は防水工事が施されており、劣化の状態にもよりますが、築年数が新しい建物なら雨漏りの可能性は高くありません。
しかし、ベランダの床は定期的にメンテナンスが必要な箇所でもあります。
また、防水工事の種類によって補修方法が異なりますので、我が家のベランダ床の防水種類も知っておく必要があります。
そこで今回は、ベランダの防水工事の種類について解説しますので、どうぞ最後までお読みください。
ベランダ防水の種類別補修工事方法
ベランダ防水にはいくつか種類があり、一般的な住宅で採用されている防水工事は、ガラス繊維に樹脂を塗布するFRP防水、モルタル材で左官仕上げするモルタル防水、防水シートを床に敷き詰めるシート防水があります。
防水補修方法としては、基本的に亀裂部分を補修します。
FRP防水は表層部のコーティングをメンテナンスすることがメインで、モルタル防水は亀裂部分にコーキング材を充填、シート防水はシートの張り替えが望ましいといえるでしょう。
【ベランダ防水①】FRP防水
FRP防水とは、ガラス繊維マットを樹脂で固めた方法を言います。
例えるなら、船やボートなどは軽量化を図るため構造がFRPになっています。
防水の仕上げとして、ポリエステル系のトップコートを塗布します。
FRP防水は一般家庭のバルコニーやベランダで採用している割合が高く、また、手入れも比較的簡単です。
メンテナンス方法はトップコートの再塗装で、10年サイクルと考えていいでしょう。
FRP防水は範囲がそれほど広くないバルコニー床に適しています。
【ベランダ防水②】モルタル防水
モルタル防水とは、防水仕上げにモルタルを使用する方法です。
モルタル防水は、ベランダやバルコニー面積が比較的広い場合に適しており、メンテナンス方法は亀裂部分にコーキングを充填する方法が一般的です。
また、劣化が激しい場合は防水全体をやりかえる場合もあります。
それほど大きなベランダでなければ、モルタル防水のやりかえの場合、今後のメンテナンスを考えFRP防水への変更が適していると考えます。
【ベランダ防水③】シート防水
シート防水とは、塩化ビニール製のシートを敷き詰めていく方法です。
シート防水は屋上や範囲が広いベランダ、ルーフバルコニーの防水床工事に採用されることが多く、耐用年数も15年ほどで、他の防水床よりもメンテナンスサイクルが長いことが特徴です。
しかし、劣化によりシート内部に水が溜まってしまうケースや、シートが膨れたり剥がれてしまった場合は、部分補修ではなく全体をやりかえる必要がありますので、メンテナンス費用としては割高と言えるでしょう。
ベランダ防水補修工事のタイミング
ベランダは365日、紫外線、風雨に晒されており、建物の部位として1番過酷な環境にあります。
また、防水効果が失われると雨漏りに直結する可能性も高いベランダは、定期的なメンテナンスも欠かせません。
【FRP防水】
■ 表層部のひび割れ:表層部の再塗装
■ 表層部の全体的な摩耗や剥離:表層部の塗装、またはFRP防水の再施工
■ 防水層の割れや浮き※雨漏りがないことが前提:FRP防水の再施工
■ 防水層の割れ、浮き※雨漏りあり:現況を剥離、ベニア下地交換の上FRP防水再施工
【モルタル防水】
■ 表層部のひび割れ:ひび割れ部分にコーキング材の充填
■ 防水部分の割れ、剥離:コーキング材の充填、広範囲の場合、全面改修
【シート防水】
■ 表層部の色褪せ、ひび割れ:表層部の塗装
■ 部分的な浮きやはがれ:シート防水再施工(重ね張り)
■ シートジョイント(継ぎ目)部分のはがれや剥離:シート防水再施工(重ね張り)
■ 広範囲の浮きやはがれ、破れ:シート防水再施工(重ね張り)
■ 広範囲の劣化による雨漏り:全面張替え施工
各、ベランダ防水はそれぞれ10年~15年程度の耐久性がありますが、状況によって劣化速度や症状が異なります。
劣化を放置してしまうと、防水のやりかえ工事などが必要になり、それに伴い費用も高くなりますのでご注意ください。
ベランダ防水工事は専門業者に依頼すれば安心!
ベランダは建物につながる部分であり、防水に問題があると雨漏りに直結してしまう恐れもあります。
特にバルコニー下に部屋があるルーフバルコニーや屋上があるケースでは、特別に気を配る必要があります。
また、防水工事は専門知識を有するため、ノウハウの無いリフォーム会社では対応が難しく、仮に対応したとしても雨漏りを引き起こす危険性があります。
ベランダの防水工事は雨から建物を守るための重要な工事ですから、必ず防水工事の知識を有する専門業者へ依頼するようにしましょう。
ベランダ防水工事についてのご相談は、当社にお問い合わせください。
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