家が古くなってきて、壁や天井に染みができているが、雨漏りだろうか。台風や長雨の時は雨漏りしないか心配。屋根業者さんに点検してもらいたいが雨漏り調査なども依頼できるのだろうか。
このようにお悩みではありませんか?
建物の雨漏りは雨の多い日本ではとても多く起こる事象です。しかし、雨漏り箇所を特定しないと雨漏り修理はできません。雨漏り調査は一般的に「目視」「水かけ」がありますが、詳しい調査方法として赤外線サーモグラフィ調査があり、精度が高くなるほど費用は高価になりますが雨漏り箇所を特定しやすくなります。
そこで今回は「雨漏り調査方法」について解説していきますので、どうぞ最後までお読みください。
雨漏り調査方法にはどんな種類があるの?
雨漏り調査には大きくわけると3つあり、精度が高くなるほど費用も高くなります。また、雨漏り調査は調査方法によって雨の日、晴天日、それぞれ実施日が異なりますので注意が必要です。概ね雨漏り箇所の特定ができているなら「目視」で修理箇所や雨漏り発生箇所を確認します。雨漏りは「水の通り道」があり乾燥すると部位が白くなりますので見つけやすいと言えるでしょう。しかし、雨漏りのほとんどは目視では原因や雨漏り発生箇所を特定するのが難しいため「水かけ調査」や「赤外線調査」を実施していきます。いずれの雨漏り調査を行うかはリフォーム会社や補修業者が決定しますので、雨漏り調査の提案があれば聞いてみましょう。
雨漏り調査①目視調査
目視による雨漏り調査は「雨の日」、どの箇所に雨漏りが発生するのかを確認する方法になります。また、晴天時、目視によって「雨跡」などを確認することで水の流れ道を推測することも可能です。
目視調査でわかることは「雨の侵入箇所」(大きなひび割れ、シーリング切れなど)や室内の天井、壁の染みなどです。室内の染み跡がどの方向から来ているのか、また、必要であれば天井を開口し雨漏りの形跡を確認します。
目視調査では雨漏り箇所の特定が難しい場合や雨の侵入経路が明確でない時は良い結果を得ることが難しいため、さらに詳細な雨漏り調査を実施する必要があります。
雨漏り調査②水かけ調査
水かけによる雨漏り調査は「晴天時」や「曇天時」など、雨が降っていない天候での実施が絶対条件です。水かけ調査では雨が浸入している可能性のある箇所に対しシャワー水栓等を使用し長時間放水し、雨の状態を再現していきます。室内の雨漏りが普通の雨ではなく、強風を伴う台風時に起こるなど特殊な状況下であるなら、水かけによる放水では高い水圧で調査を行う必要があります。
【水かけ調査の方法】
1.シャワーホースを使用し雨漏り原因箇所に20分~30分放水
2.20分程度時間を置く
3.雨漏り箇所に漏水があるかを確認する
この作業を繰り返します。
雨漏り原因箇所が複数の場合、低い箇所から高い箇所の順で放水します。高い箇所から放水すると雨漏り原因箇所の特定が難しくなるためです。
雨漏り調査③赤外線調査
赤外線調査は建物の内外をカメラで撮影し温度の違いを解析し、サーモグラフィックで表示された画像を元に雨漏り箇所を特定する方法です。赤外線調査は水かけ調査と同時に行うのが効果的で、水で濡れた箇所の温度の違いから雨漏り箇所を特定します。サーモグラフィック温度表示色は低い方からこのような順番になります。
黒→青→水色→緑→黄色→オレンジ→赤→ピンク→白
建物に放水すると一時的に温度が下がり、雨漏りしている箇所は温度が比較的低く、雨漏りしていない場所は温度が上昇します。赤外線調査は特殊な機器を使用するため常備していないリフォーム会社もあり、多くは「雨漏り調査専門会社」が採用する調査方法と言えます。
適切な調査方法で雨漏りを防ぎましょう
日本は四季を通し、雨が非常に多い国ですから雨漏り対策に対する意識は個人、企業とも高いと言えます。建物に関しても「雨漏り対策」はしっかり施されていますが年経過と共に雨漏りが発生してしまうことが避けられないというケースも多々あるわけですね。「まさか我が家が雨漏りするなんて」と、思う方も多いでしょう。しかし、雨漏りはいつ、発生するか予測できません。また、気づかないうちに、天井裏や壁内に雨漏りし、建物を傷めている可能性もあります。定期的に雨漏り調査をするのが望ましいですが、あまり時間が取れないという方もいるでしょう。ですが、天井や壁に「雨染み」を発見したら、一度、雨漏り調査を受けてみましょう。雨漏り調査は精密になればなるほど費用も高くなりますので、費用の負担を考慮し、まずは目視調査から依頼してみるのもいいですよ。いきなり高額な雨漏り調査をススメてくる業者の場合、状況によりますが不誠実な業者の可能性もあるため避けた方が無難です。
適切な雨漏り調査方法で雨から我が家を守りましょう!
雨漏りについて、ご質問等がございましたらお気軽にお問合せください。
■ 外壁塗装・屋根塗装の匠美
ご相談・お問い合わせフォームはこちら ⇒