「屋根塗装を考えているけど、室内が熱く、エアコンが効きにくいので屋根の熱さを抑える塗料はないの?」
このようにお悩みではありませんか?
屋根は日射熱により高温になることから、熱が室内に入り冷房が効きにくくなることが考えられます。
しかし、太陽光を反射し室内への熱量の侵入を抑える塗料があり、さまざまな分野で活躍している材料を遮熱塗料と言います。
遮熱塗料は室内の温度上昇を抑えるため、冷房効率をアップさせ、光熱費削減にも役立つ材料なのです。
そこで今回は遮熱塗料について、お話しします。
また、遮熱塗料のメリットとデメリットについても解説しますので、どうぞ最後までお読みください。
屋根遮熱塗料って何?
屋根の遮熱塗料は太陽熱を反射し、室内への熱量侵入を抑える効果がある材料です。
主に夏季における遮熱塗料の効果は大きく、光熱費削減に貢献していると言えるでしょう。
遮熱塗料を塗布した屋根の表面温度は15度~20度低下するため、表面を触っても熱をあまり感じないと言えます。
ただし、遮熱塗料に断熱効果はありませんから、温度の上昇を抑えられても、保温できないのが特徴です。
屋根遮熱塗料のメリットとデメリット
屋根遮熱塗料は屋根の温度上昇を抑え、室内を快適に保てるというメリットがありますが、冬期は逆効果(部屋が寒くなる)の可能性やコストが高いというデメリットもあります。
100年前の日本の夏季(6月~9月)は気温が26度未満が多かったのですが、2023年は最高気温、30度以上が90回もあり、1年のおよそ1/4が真夏日か猛暑日だったというデーターがあります。
※参考:東京新聞 TOKYO Webの記事より
近年、日本の夏は酷暑が連続し冷房の効きが悪く、光熱費が高くなる傾向にありました。
建物に熱がこもる原因は断熱性能もありますが、屋根からの熱量の多さが大きな原因であることから、屋根の温度上昇を抑えれば建物への影響も軽減されるわけですね。
夏季の屋根に遮熱塗料を塗布することは、建物全体の温度上昇を抑えられるという大きなメリットがあります。
しかし、コスト面や冬期は屋根の遮熱により建物の温度が上昇しにくくなり室内が寒くなるというデメリットについても考慮しないとなりません。
遮熱塗料メリット
夏季の屋根に塗布することで大きな効果を発揮する遮熱塗料ですが、その他にもメリットがあります。
【遮熱塗料メリット】
■ 夏季の室内が快適
■ 冷房費用(光熱費)が削減できる
■ 耐用年数が長い(10~20年)
■ 屋根材の劣化を防ぐ(熱による劣化)
遮熱塗料は太陽光を反射し、室内の温度を2~3度下げることが可能なため、一般的な居室と比較すると体感的に涼しく感じます。
また、室内温度上昇を抑えることで、光熱費が削減できるため家計の助けになります。
さらに遮熱塗料の効果で、太陽熱反射により屋根材の劣化速度が遅くなることに加えて、遮熱塗料の耐用年数がほかの塗料よりも1.5倍~2.0倍長持ちであることから、メンテナンスサイクルが長くなることもメリットと言えるでしょう。
遮熱塗料デメリット
【遮熱塗料デメリット】
■ 他材料と比較し費用が高い
■ 冬期は効果がない、もしくは逆効果
■ 表面の汚れによって効果が落ちる
遮熱塗料は一般的な塗料と比較すると割高になります。
標準的に使用されるシリコン系塗料の場合2,000円/㎡ですが、遮熱塗料は4,000円~5,000円/㎡です。
暑い夏季には性能を最大限に発揮する遮熱塗料ですが、冬期は効果がありません。
さらに、寒い冬の日差しも屋根全面で遮熱してしまうため、室内温度が上昇しないという逆効果も考えられます。
また、塗布面が汚れていると遮熱効果を発揮できない場合も。
遮熱塗料はメリットも多くありますが、デメリットも考慮した上で使用を検討しましょう。
屋根塗装に遮熱塗料をご希望の際は匠美にご相談ください
昭和時代の夏は現在ほどの温度上昇も少なく、熱中症という言葉さえありませんでした。
しかし、近年、夏季における熱中症の発生場所の39.5%が室内というデータがあり、室内の温度対策はとても重要です。
※参考:東京消防庁のホームページより
例えば、室外温度が35度である場合、南向きの居室の温度は5度以上、つまり40度になります。
将来的に気温はさらに上昇すると言われていますので、夏季の気温も毎年、暑くなっていくことも十分考えられるため、夏季の室内対策は不可欠と言えます。
遮熱塗料は一般的な塗料と比較すると費用が高くなる傾向にありますが、耐久性や効果を考えると採用するメリットは十分にあるでしょう。
夏季の冷房費用(光熱費)が高くて困っている、経費を削減したい、部屋の温度上昇を防ぎ快適に過ごしたい、とお考えであれば、屋根への遮熱塗料による塗装工事を検討してみてはいかがでしょうか。
また、そろそろ屋根塗装をしようとお考えであれば、建物維持やメンテナンスサイクルの点からも遮熱塗料の採用を考えてみても良いでしょう。
屋根遮熱塗料について、ご不明な点、ご質問などがございましたらお気軽にお問い合わせください。
■ 外壁塗装・屋根塗装の匠美
ご相談・お問い合わせフォームはこちら ⇒