「屋根材の割れや亀裂が気になる…」
「そろそろ屋根塗装したいけど劣化範囲が広いので塗装で大丈夫なのかな?」
このように悩んでいませんか?
屋根材のメンテナンスは10年サイクルと言われ、一般的に屋根塗装で済ませます。
しかし、屋根材の中には耐用年数が10年のノンアスベスト材という材料があり、劣化状態が著しく塗装しても寿命をほとんど伸ばせません。
もし現在、自宅屋根材がノンアスベスト材であれば塗装工事は費用の無駄になる可能性があります。
そこで今回は塗装できない屋根材、ノンアスベスト材についてお話しします。また、ノンアスベスト材の種類についても解説しますので、どうぞ最後までお読みください。
ノンアスベスト屋根材とは
ノンアスベスト屋根材は1996年~2008年の間に製造されており、期間内製造のノンアスベスト材は耐久性に問題があり、材料の寿命は10年前後がほとんどです。
2006年にアスベストを含んだ商品の製造が全面禁止になりました。
建材メーカーは1996年頃からノンアスベスト材を製造出荷していましたが、当時の屋根材は耐久性や不具合が多い製品だったのです。
建材メーカー、ニチハから発売されたパミールは施工後7年で剥離が始まり、10年でボロボロになるなど、社会問題にまで発展しましたので記憶されている方もいるでしょう。
2006年以前に建築されている建物にお住まいであれば、自宅の屋根材の種類を調べておくことをおすすめします。
ノンアスベスト屋根材が塗装できない理由
ノンアスベスト屋根材は寿命と言われる10年前後で屋根全体にひび割れや欠損が発生し、補修が追いつかない状況になります。
また、一部補修し塗装しても屋根材の耐久性がアップするわけではないため、すぐに割れてしまいます。
ノンアスベスト屋根材は塗装ができないというより塗装する意味がないと言えるのです。
自宅屋根がノンアスベスト材と判明しているのにかかわらず、屋根塗装を勧めてくるリフォーム業者などがいるのであれば、知識がないか、金銭目的の工事の可能性が高いため工事は避けるようにしましょう。
屋根塗装できないノンアスベスト屋根材の種類
屋根塗装できないノンアスベスト材は1996年~2008年に製造された製品が中心となります。
【屋根塗装できないノンアスベスト屋根材の種類】
■ セキスイかわらU(セキスイ)
セキスイかわらUは1970年~2007年頃販売されていた屋根材で、軽量で強いという宣伝がされ、セキスイというネームバリューから全国で50万棟の建物に採用されていたのです。
しかし、実態は脆く割れやすい屋根材で、トラブルやクレームが頻発していました。
■ コロニアルNEO(クボタ:現ケイミュー)
コロニアルNEOは2000年頃に発売された屋根材で、割れ・色褪せのトラブルが多く、被害は屋根全体に広がり、四面屋根のうち一面だけ極端な色褪せが現れるという特徴もあります。
■ パミール(ニチハ)
パミールは2008年頃までニチハにより発売されていたノンアスベスト屋根材です。
施工後7年ほどで劣化が始まり、層状剥離(ミルフィーユのような状態)で屋根形状が崩れる症状やズレ、脱落を起こし10年で屋根全体がボロボロの状態になります。
自宅の屋根にノンアスベスト屋根材を使用しているかどうかは、新築時の設計図に材料名が記載されているか、役所に提出した書類(建築確認申請図書)に屋根材の記載がありますので、調べておくと安心ですよ。
屋根塗装できないノンアスベスト材はカバー工法でメンテナンス
屋根塗装できないノンアスベスト材をメンテナンスする方法は屋根の葺き替えかカバー工法による重ね葺きが最適です。
カバー工法は現在のノンアスベスト屋根材の上に新規屋根材を重ねるため、外的要因(雨・紫外線・風)などから屋根をしっかり守りことができます。
また現在、屋根材が原因で雨漏りしていた場合でも、カバー工法でメンテナンスすることで雨漏りを止めることも可能なのです。
カバー工法で使用する屋根材は現在、主流のガルバリウム鋼板がおすすめです。
ガルバリウム鋼板は軽量でありながら耐久性も高く、台風や地震にも強い屋根材ですので、カバー工法を検討してみるのも良いでしょう。
塗装できないノンアスベスト材屋根を美しくリフォームしよう
日本の住宅はメンテナンスしていれば40年、50年はしっかり維持できます。
しかし、ノンアスベスト屋根材を使用している屋根は塗装によるメンテナンスができず、10年前後で劣化してしまい、雨漏りなどを誘発してしまう恐れがあり、建物構造体にも影響しかねません。
万一、自宅屋根がノンアスベスト屋根材であれば、カバー工法や屋根葺き替えなどのメンテナンスが必要ということも覚えておきましょう。
自宅が塗装できないノンアスベスト材屋根なら、カバー工法や屋根葺き替えで美しくリフォームしませんか?
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