塗装不要の屋根材を種類別に解説

「我が家の屋根が汚れて、所々コケのようなものが生えている、塗装が必要なのだろうか？」

このようにお悩みではありませんか？

建物の屋根には、さまざまな材料が使われており、概ね10年サイクルでの塗装が必要と言われています。

しかし、屋根材によっては塗装が不要なケースもあります。

メンテナンス費用を抑えるため、屋根材を塗装不要の材料に変更するのも良いでしょう。

そこで今回は、塗装が不要な屋根材の種類について解説しますので、どうぞ最後までお読みください。

塗装が不要な屋根の種類とは？

塗装が不要な屋根とは「材料の性質上、塗装をする必要がない」という製品を言います。

塗装不要の屋根材は材料の耐久性が高く、表層部の劣化がほぼありません。

粘土瓦、アスファルトシングル、ジンカリウム鋼板などが塗装不要の屋根材に該当します。

【屋根の種類（塗装の要・不要）】

屋根材には多くの種類がありますが、自宅の屋根材に何を使用しているか確認してみましょう。

塗装が不要な屋根材①：粘土瓦

粘土瓦、いわゆる和瓦は粘土を焼いた屋根材で耐久性が高く、塗装の必要がありません。

粘土瓦は例え塗装しても、塗料が固着しないので塗装によるメンテナンスは考慮せず、他の方法での手入れを実施します。

粘土瓦の手入れをする場合、瓦を設置するために必要とされる「漆喰」の詰め直し、棟の取り直しなどを定期的に行います。

瓦には粘土瓦とセメント瓦があり、セメント瓦は塗装によるメンテナンスが必要になりますのでご注意ください。

【粘土瓦メンテナンス方法】
■ 瓦ズレ・割れの交換
■ 漆喰補修
■ 谷のサビ（谷は板金材）、穴補修

粘土瓦は基本、塗装が不要ですが定期的なメンテナンスをすることで屋根を守ることができますので実施していきましょう。

塗装が不要な屋根材②：アスファルトシングル

アスファルトシングル屋根材は、アスファルトをガラス繊維材に浸透させ、石粒で表面を着色している材料であり、塗装によるメンテナンスを必要としません。

現行品のアスファルトシングル材の耐久性は25年～30年で、劣化により色褪せや浮きなどが見られるようになります。

アスファルトシングル屋根材の美観維持のため塗装する方もいますが、屋根材の耐久性は向上しませんので早い段階でのメンテナンスは必要になるでしょう。

アスファルトシングル屋根のメンテナンス方法としては、カバー工法などによるリフォームが向いています。

【アスファルトシングルメンテナンス方法】
■ 剥がれや浮きの補修
■ 屋根部分補修（基本的にアスファルトシングルは塗装不要ですが塗料の塗布は可能）
■ カバー工法
アスファルトシングル屋根材のメンテナンス方法は部分補修、もしくは全面リフォームするなら、ガルバリウム鋼板などのカバー工法を取り入れている方が多く見られます。

カバー工法であれば屋根全面張替えより費用が安くなる傾向ですので、検討してみては？

塗装が不要な屋根材③：ジンカリウム鋼板

ジンカリウム鋼板の屋根材は、ジンカリウム鋼板の表面に石粒をコーティングした屋根材で、耐久性に優れ塗装などのメンテナンスが不要です。

実は、ジンカリウム鋼板の組成組織はガルバリウム鋼板と同じで、材料の耐久性は25年～35年程度と言えます。

ガルバリウム鋼板は塗装によるメンテナンスが必要なのに対し、なぜ、ジンカリウム鋼板は不要なのでしょうか？それは表層部の仕上げの違いです。

ガルバリウム鋼板は素地が表層仕上げになっていますが、ジンカリウム鋼板は高温で焼かれガラス質に変化した石粒が表層仕上げになっており、色褪せることがないのです。

塗装不要の屋根材で、高耐久の商品を採用希望なら「ジンカリウム鋼板」がおすすめですね。

塗装不要の屋根材と塗装できない屋根材とは違うのでご注意を！

外壁塗装専門業者やリフォーム業者から「屋根の塗装はできない」と言われることがあります。

言葉の意味は、屋根材の性質や劣化状況の悪さから、塗装しても屋根材が剥離するため「塗装はできない」ということなのです。

粘土瓦やシングル材、ジンカリウム鋼板は高耐久がゆえに、塗装による保護が不要であり、塗装できないというニュアンスと別物と考えていいでしょう。

今回、塗装不要の屋根材についてお話ししましたが、業者によっては知識の無さから塗装を勧めることも考えられます。

屋根塗装費用は決して安くはありませんので、意味のない工事を避けるためにも、我が家の屋根材について理解しておく必要があります。

とはいえ、我が家の屋根材に何が使用され、塗装によるメンテナンスが必要か不要かを理解している方ばかりではないでしょう。

そこで、大切なのが定期的な屋根点検です。

我が家の屋根を美しく維持していくために、1度点検してみませんか？

屋根リフォームについてのご相談は当社にお問い合わせください。

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