「屋根の老朽化で台風の季節は、雨漏りや屋根材が飛ばされたり落下するのではないかと心配…台風に強い屋根材はあるの?どういった基準で屋根材を選べばいいの?」
このように悩んでいませんか?
日本は台風が多く、年間10個以上が接近するというデータがあります。
風速が15m/s以上になると屋根瓦や屋根材がはがれたり、飛ばされるという被害が予想され、あわせて雨漏りの心配も出てきます。
台風に強い材料で屋根を守れば雨漏りも防げますし、建物の被害も少なくて済むのです。
そこで今回の記事では台風に強い屋根材についてお話ししますので、どうぞ最後までお読みください。
台風に強い屋根材とは?
台風に強い屋根材とは、台風の暴風や豪雨に耐えられ、はがれや脱落しない材料を言います。
屋根材が飛ばされる風速
■ 強風(風速15~20m/s):瓦や屋根材がはがれる可能性あり
■ 非常に強い風(風速20~30m/s):瓦や屋根材が飛散する可能性あり
■ 強烈な風(風速30~35m/s):金属板屋根材がめくれる(固定不十分の場合)
一般的に屋根材は雨に強い材料で作られており、しっかりと施工されていれば風に飛ばされることはありません。
しかし、瓦は強風以上で飛ばされる可能性があり、瓦棒葺きなどの金属屋根もめくれてしまう場合があります。
台風に強い屋根にするには、屋根下地にしっかり固定されている屋根材で、万が一はがれても飛散しにくい製品にするのが重要です。
台風に強い屋根材選びのポイント
台風に強い屋根材選びのポイントは強風以上の風でもはがれや飛散しにくい材料ですが、ほかにも着目すべき点があります。
【台風に強い屋根材選びのポイント】
■ 重量
■ 耐水性・防水性
■ 耐風性
金属系の屋根材は瓦などと比較すると軽量ですが、ある程度の重量があります。
屋根材は軽量であるほど良いとは限らず、一定の重量があり屋根全体へ均一な荷重で固定されていることが大切なのです。
台風は風だけではなく雨に強いというポイントも重要であり、耐水性や防水性を兼ね備えた屋根材も、台風に強い屋根材選びの基準となります。
台風は強風をもたらしますので、耐風性に優れた材料も有効と言えます。
強風により屋根材がめくれ飛来すると、近隣にも被害が及びますので、屋根材選びの際は耐風性についてもしっかりチェックする必要があります。
屋根材を選ぶ際は台風に強い屋根材を選び、災害対策をしておきましょう。
台風に強い屋根材の種類を紹介
耐風に強い屋根材は軽量で、耐水性・防水性に優れた材料で作られている製品を言います。
【台風に強い屋根材】
■ スレート屋根材
スレート屋根材はセメントが主成分で、多くの住宅で見られるポピュラーな材料であり、軽量ながら耐水性も備えています。
スレート屋根材は経年劣化により表層部の防水性が失われると性能が低下し割れやすくなりますが、定期的なメンテナンスにより長持ちさせることが可能です。
■ ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板はメッキ加工された金属製の屋根材を言います。軽量で耐久性も高く、強風でもはがれにくく防水性能も高いことが特徴です。
■ セネター屋根材(ガルバリウム鋼板+表面石粒)
セネター屋根材はガルバリウム鋼板表面に天然石を施している屋根材です。
セネター屋根材は軽量で耐風性や耐水性・耐久性は他の材料と比較しても非常に高い性能を誇ります。
スレート屋根のように表層部が劣化することもありませんので、長期間の外的環境から建物を守ってくれます。
日本は台風の上陸が多く、被害も甚大になるケースも多々あります。屋根は家族を台風などの災害から守ってくれる大切な部分ですので、屋根材の性質を理解した上で選択するようにしましょう。
台風に強い屋根形状も考慮する
台風に強い屋根材を選ぶのも対策のひとつですが、屋根形状を変更することで台風対策も可能です。
屋根形状は切妻(きりづま)、寄棟(よせむね)、入母屋(いりもや)、片流れ(かたながれ)などが一般的ですが、最も風に強いと言われている型は四方が屋根になっている寄棟と言われています。
また、軒の出(屋根先端の長さ)が長いほど風に煽られる可能性が高いため、軒の出は必要最小限に抑えることが望ましいでしょう。
屋根形状比較
切妻 | 寄棟 | 入母屋 | 片流れ | |
風に対する強さ | 比較的弱い | 強い | 比較的弱い | 弱い |
雨に対する強さ | 強い | 強い | 強い | 強い |
台風に強い屋根形状を比較するとすべて雨には強さを発揮しますが、風に対しては四方で風を受ける寄棟が強く、一方向で風を受ける片流れが1番弱いと言えます。
しかし、屋根材料や施工方法によっても状況は変わりますので、あくまで参考として見るようにしましょう。
屋根は台風に強い材料を選べば対策は万全!
屋根材に台風に強い材料を選べば、家は台風や災害から家族を守ってくれる最高の場所となります。
毎年のように台風は日本全国に災害をもたらし、多くの方が家を失っています。
しかし、台風や地震などの自然災害は避けることができませんので、家を守るためには自分で対策するしか方法がありません。
台風に強い屋根材を選び施工するだけで命が救われるケースも考えられます。
自宅屋根のメンテナンスをお考えなら、将来のことを見据え屋根は台風に強い材料を選ぶことを検討してみてはいかがでしょうか。
台風対策の屋根工事についてのご相談は当社におまかせください!
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