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2026.02.25

大和ハウスの住宅から雨漏りが出た瞬間から、家と財布のダメージは静かに進みます。「とりあえず様子見」「とりあえずメーカー任せ」「とりあえず一番安い業者」このどれかを選ぶだけで、数十万円単位で手残りが変わるのが雨漏り修理の現実です。築10年以内なら無償補修の可能性が高く、まず大和ハウスへ相談すべきケースが多い一方、10年を超えると有償工事が前提となり、外壁や屋根、防水の専門業者との相見積もりの質が結果を左右します。
このガイドでは、リビング天井やサンルームの雨染み、ベランダやバルコニー、防水シートやバルコニーマット、サイディングやシーリング、スレート屋根や陸屋根、雨樋まわりまで、実際の現場で起きている雨漏り原因を部位別に分解し、どこまでをメーカーに依頼し、どこから外壁塗装・防水・屋根工事の専門業者に切り替えるべきかを保証と築年数を軸に整理します。
さらに、散水や赤外線サーモグラフィーなどの調査方法と費用相場、部分補修とカバー工法・全面改修の分岐点、火災保険の使いどころ、失敗事例から見える業者選びの盲点まで、見積書を前に迷わないための「判断基準」を一気通貫で解説します。この記事を読まずに動くこと自体が、すでに不利なスタートになります。

「次の雨が怖い」と感じた時点で、もう立派な緊急事態です。現場で診ていると、皆さん同じシーンから始まり、対応の早さだけが運命を分けます。
まずやることは3つだけです。
応急処置として、染みの真下にバケツとビニールを敷き、家具や電化製品を避難させます。天井ボードの「たわみ」が大きい場合は、抜け落ちる危険があるので触らないことが重要です。
私の視点で言いますと、ここでクロスだけ貼り替えて隠してしまうと、下地のカビや断熱材の劣化が進み、数年後に一気に修繕費用が跳ね上がるケースが目立ちます。
大和ハウスのベランダは、防水シートとトップコート、防水層の下に下地合板という構造のケースが多く、床の「ふわふわ感」は下地まで雨水が回っているサインになりやすいです。
チェックすべきポイントを整理すると、次の通りです。
特にマット敷きっぱなしのベランダは、ドレン詰まりと防水層の見落としがセットで起きがちです。マットを一度全部どかして床面を直視するだけでも、早期発見につながります。
サンルームやテラス窓まわりの雨漏りは、「一気にザバッ」ではなく「じわじわジットリ」が典型です。床のフローリングの黒ずみや、巾木の膨らみから始まることが多く、ベランダ側からの浸水とサッシまわりの取り合い不良が重なっているパターンも目立ちます。
見抜きのコツは次の通りです。
室内の症状位置と、実際の浸水ルートが一致しないことが多く、「真上だけを疑わない」ことが重要なポイントです。
台風の時だけ天井からポタポタ…という相談は珍しくありません。このタイプは、強風で横殴りになった雨水が、外壁サイディングの目地やサッシ上部のわずかな隙間から押し込まれているケースが多いです。
よくある原因を簡単に表にまとめると、次のようになります。
| 発生タイミング | 疑われる部位 | 現場で多い原因例 |
|---|---|---|
| 台風の南風の時だけ | ベランダ立ち上がり・サッシ上 | 立ち上がり防水とサッシ取り合いの隙間 |
| 北風の豪雨の時だけ | 屋根と外壁の取り合い | 水切り板金まわりのシーリング劣化 |
| 長雨の後半だけ | 外壁サイディング | 目地シーリングからの浸水で断熱材経由 |
台風限定の雨漏りを「たまにだから」と放置すると、構造材にじわじわ雨水が回り、数年後に下地の交換や大規模なカバー工法が必要になることもあります。
今感じている違和感は、後から振り返ると「最初のSOSだった」と言われることが多いです。小さなサインのうちに、原因部位を絞り込みながら、保証と調査方法を冷静に選ぶことが、家計と住まいを守るいちばんの近道になります。
「次の雨が正直こわい…」と感じているなら、築年数と保証・点検の関係をここで一気に整理しておくと判断がぐっとラクになります。
築10年までの雨漏りは、とにかく自己判断で業者を呼ぶ前にメーカーへ連絡するのが鉄則です。理由は3つあります。
特に、ベランダ防水シートや外壁サイディングの取り合い部は、図面を見ないと判断しづらい部分です。ここを見誤ると、外からコーキングを足しただけで「一旦止まった気がする」状態になり、数年後に再発して高額な改修に発展します。
10年以内でやるべきことを簡単にまとめると、次のようになります。
築15〜20年は、外壁・屋根・ベランダの防水が一気に寿命域へ入るゾーンです。ここを超えた家ほど、現場では「放置→下地腐食→数百万クラスの改修」というケースが増えます。
| 築年数の目安 | 劣化しやすい部位 | 放置した時の代表的なトラブル |
|---|---|---|
| 10〜15年 | サイディング目地 シーリング ベランダトップコート | ヘアクラックからの雨水侵入 下地のカビ・シミ |
| 15〜20年 | ベランダ防水層 屋根スレート 外壁塗膜 | 防水層の膨れ・割れ 野地板腐食 サッシ周りからの漏水 |
| 20年以降 | 下地木部 金物 雨樋 | 柱・梁の腐朽 雨樋変形・外れ 連鎖的な雨漏り |
点検を受けずに進んでしまうと、シーリング1本数百円レベルで済んでいた補修が、ベランダ防水全面改修+外壁塗装+下地補修で数十万〜数百万円に跳ね上がることも珍しくありません。
とくに現場で多いのは、ベランダ下のリビング天井だけを張り替えて終わらせてしまうパターンです。天井の雨染みが消えても、防水層の穴はそのままなので、3〜5年後に再発して本格的な解体補修になることがあります。
15年保証延長の案内や20年点検後の見積書を見て、「高い」と感じた方も多いはずです。そのときは、金額だけでなく中身をパーツごとに分解して比較すると判断しやすくなります。
私の視点で言いますと、メーカーの延長工事をすべて受けるのではなく、
このように役割分担で考えると、コストと安心感のバランスが取りやすくなります。とくにベランダ防水は、シートの固定方法を理解している専門業者に相見積もりを出すと、内容と金額の妥当性が見えやすくなります。
雨漏りリスクを抑えたいなら、「どの部位が何年で弱ってくるか」をざっくりつかんでおくことが大事です。財布の中身を管理する感覚に近く、いつ・どこに・どれくらいの出費が来るかの目安になります。
ポイントは、「雨漏りしてから直す」ではなく「寿命が来る前に先回りする」ことです。ベランダマットを長年敷きっぱなしにしている家ほど、ドレン詰まりと防水層の劣化が見えにくく、気づいたときには下地まで水がまわっているケースが多くなります。
築年数と症状を照らし合わせながら、メーカー点検と地域の専門業者の診断を組み合わせていくと、余計な出費を抑えつつ、大きな雨漏りトラブルを防ぎやすくなります。
ベランダまわりの雨漏りは、天井のシミよりも発見が遅れやすく、気づいた時には下地がぐずぐず、工事費用が一気に跳ね上がるパターンが多いです。静かに家を傷める“サイレント雨漏り”の代表格とも言えます。
ここでは、現場で何度も見てきた失敗例を交えながら、ベランダの雨漏りリスクをつぶしていきます。
ベランダ防水は大きく分けて「防水シート(塩ビ・ゴム)やFRP」本体と、その表面を守る「トップコート」で成り立っています。ここに後から敷かれる樹脂製バルコニーマットが絡むと、劣化が一気に早まるケースが目立ちます。
ポイントは3つです。
特に築15年前後で、マットを敷きっぱなしにしているお宅は、表面をめくると防水シートの継ぎ目が黒ずみ、指で押すとふにゃっと沈むことがよくあります。トップコートだけ塗り重ねても、下地が傷んでいれば数年で再発しがちです。
ベランダの雨水は、床の勾配でドレンと呼ばれる排水口に集まり、縦樋を通って外へ流れます。ここが詰まると、ベランダは「浅いプール」のような状態になり、想定していない高さまで水位が上がります。
そうなると次の順で被害が出やすくなります。
とくに、エアコン配管やエコキュート配管まわりの貫通部は、コーキング1本に頼っていることが多く、そこに常に水が触れる状態になると、短期間で劣化が進みます。水たまりが「なかなか引かない」「特定の大雨だけであふれる」場合は、ドレン内部の詰まりと立ち上がりの高さを必ず確認したいところです。
ベランダの修理は、状態によって適切なレベルを選ぶことが大切です。私の視点で言いますと「まだ守れる防水」と「もう下地からやり直すべき防水」を見誤ると、数年後に倍の工事費になるケースが後を絶ちません。
| 工事の種類 | 状態の目安 | 主な内容 | 費用感の目安(1ベランダ) |
|---|---|---|---|
| トップコート塗り替え | ヒビ小・下地は硬い | 研磨+トップ再塗装 | 数万円台 |
| 部分補修+トップ | 一部ふくれ・ヘアクラック | 局所補修+全体トップ | 数万円〜十数万円 |
| 防水層増し塗り(FRP・ウレタン) | 表面劣化大・下地は健全 | 既存活かして新防水層 | 十数万円〜数十万円 |
| 防水層撤去+全面改修 | 床が柔らかい・雨漏り歴あり | 既存撤去+新防水+場合により下地補修 | 数十万円〜 |
「床が柔らかい」「押すとミシミシする」状態は、すでに構造用合板まで傷んでいるサインのことが多く、トップコートだけで済ませると確実に後悔します。
ベランダ掃除そのものは大切ですが、やり方を間違えると防水層を一気に痛めます。現場でよく見るNG行動を挙げます。
防水シートの継ぎ目や立ち上がりのコーキングに水圧が集中し、ピンホールが開きやすくなります。
トップコートが削れ、防水層がむき出しになり、紫外線と水で一気に劣化します。
ドレン内部でヘドロ状に固まり、外から見ても詰まりに気づきにくくなります。
防水層が常に湿った状態になり、表面をめくった時には既に手遅れレベルというケースが多いです。
おすすめのメンテナンスは、柔らかいデッキブラシとホースの弱い流水で、年に数回、マットを完全に外して掃除する方法です。その際に、立ち上がりのシーリングのひび割れや、防水層のふくれ、ドレンまわりの汚れをチェックしておくと、早期発見につながります。
ベランダの雨漏りは「今すぐ大量に漏れる」より「じわじわ進行して、次の大規模リフォームで一気に財布を直撃する」タイプのトラブルです。床の柔らかさや水たまり、マットの下の状態を一度でも確認しておくことが、数十万円単位のリスク回避につながります。
外壁は毎日雨風を受け止める「家の盾」です。この盾の継ぎ目であるシーリングが切れた瞬間、雨水は一気に室内への最短ルートを探し始めます。放置すると、表面はきれいでも内部はボロボロという怖い状態に一気に進みます。
まずは、家のまわりを1周して次のサインを探してみてください。
特に築15〜20年前後の住宅で、南面やベランダまわりにこの症状が集中している場合は要注意です。内部の防水層まで劣化が進んでいるケースが多く、雨漏り寸前ということもあります。
劣化レベルの目安をまとめると、次のようなイメージです。
| 状態 | 危険度 | 推奨対応 |
|---|---|---|
| 細かいひび・色あせ | 中 | 早めの点検と打ち替え検討 |
| 剥離・隙間が1〜2mm | 高 | 部分補修ではなく打ち替え |
| 目地奥のバックアップ露出 | 最高 | 雨漏り前提で調査・工事計画 |
よくあるのが、外壁のひびだけをコーキングで埋めて終わらせてしまうケースです。雨染みの位置だけを見るとひびの真裏が怪しく見えますが、実際には次のようなパターンが頻発します。
室内の雨染み位置と浸水ルートは一致しないことが多く、「真上だけ直したのに止まらない」という再発相談が後を絶ちません。雨染みが出たときは、少なくともベランダ、防水層、サッシまわりをセットで疑う視点が大切です。
シーリング工事には「増し打ち」と「打ち替え」がありますが、築15年前後なら打ち替え前提で検討した方が結果的に財布に優しいことが多いです。
シーリングだけ先行するか、外壁塗装と一緒に足場を共有するかで費用バランスも変わります。
| 工事パターン | メリット | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| シーリングだけ先行 | 早く雨漏りリスクを下げられる | 後の塗装時に再度足場が必要 |
| 外壁塗装と同時に打ち替え | 足場・手間をまとめて削減 | 劣化が進みすぎていると手遅れも |
シーリングや外壁の改修を日常的に見ている私の視点で言いますと、「まだ大丈夫かな」と迷うくらいのタイミングで打ち替えに踏み切った方が、内部の下地や断熱材を守れる可能性が高くなります。
外壁のひびや欠けを見つけると、「保険で直せないか」と考える方は多いです。ポイントは、劣化か事故・災害かの線引きです。
保険適用の可能性があるケース
保険適用になりにくいケース
重要なのは、保険でカバーできる部分補修と、雨漏りを止めるために必要な本質的な工事をどう組み合わせるかという視点です。例えば、台風で割れた一面のサイディング補修は保険で賄い、その足場を使って自費でシーリング打ち替えや防水の見直しまで一緒に進める、といった組み立て方も検討できます。
外壁サイディングとシーリングは、家全体の寿命を左右する「見えない防水ライン」です。症状が軽いうちに状況を把握し、保証・保険・自費をどう組み合わせるかを冷静に整理することが、最終的な総額を抑える一番の近道になります。
天井にシミが出た瞬間、「屋根からか、雨樋からか、どこが悪いのか」が分からないまま時間だけ過ぎてしまう方がとても多いです。ここを間違えると、数十万円かけて屋根塗装をしたのに雨漏りが続く、という残念な結果になりがちです。
スレートや陸屋根では、雨水の侵入ルートが見た目と全く違う場所に潜んでいることがよくあります。
代表的な浸水ルートは次の通りです。
室内のシミ位置と真上の屋根だけを直しても止まらないのは、「雨水が構造体の中を横に何メートルも移動してから落ちてくる」ためです。ここを理解しているかどうかで、調査の精度が大きく変わります。
雨樋トラブルは「外の水漏れ」と「建物内部への雨漏り」が混同されがちです。
雨樋まわりで確認したいポイントは次の3つです。
落ち葉やゴミ詰まりで樋から水があふれ、軒天に回り込むと、木部腐食やシミの原因になります。内部にまでは届いていないケースも多く、応急処置としては清掃だけで十分なこともあります。
繋ぎ目からポタポタ垂れているだけなら、基本的には外部のみの不具合です。ただし、その水が外壁を伝い続けるとサイディング目地やシーリングを早く劣化させ、数年後の雨漏りリスクを高めます。
水が流れず溜まり続けると、重さで金具が曲がり、軒先から雨水が幕のように落ちます。強風時にその水が屋根裏方向へ吹き込むと、本当の雨漏りに発展することがあります。
「室内に被害が出ているか」「外部だけの問題か」を切り分けることが、費用の優先順位付けにつながります。
調査方法ごとに、得意分野と限界があります。よく使う手法を整理すると次の通りです。
| 調査方法 | 特徴 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 目視調査 | 無料または低コストで実施しやすい | 劣化がはっきり見える割れ・欠け・シーリング切れ | 見えない内部劣化は分からない |
| 散水調査 | ホースで水をかけて再現 | 台風の方向だけ漏れる・条件付き雨漏り | 長時間かけないと再現しない場合もある |
| 発光液調査 | 着色した水で侵入ルートを特定 | 配管貫通部・複雑な取り合い | 施工中の汚れ対策が必要 |
| 赤外線サーモ調査 | 温度差で濡れている範囲を可視化 | 範囲が広い陸屋根や屋上防水 | 直射日光や外気条件に左右される |
私の視点で言いますと、「症状が1箇所で軽いのに、高額な特殊調査だけをいきなり提案する業者」は慎重に見た方が安心です。まずは目視と状況ヒアリング、必要に応じて散水というステップを踏み、そのうえで特殊調査を選ぶ流れが現場では堅実です。
調査費用は、建物の規模や手法によって数万円から数十万円まで幅があります。「どこまでお金をかけるか」の考え方を整理すると判断しやすくなります。
調査はゴールではなく、的確な工事内容を決めるための投資です。見積書では「どの範囲を、どの手法で、どこまで特定するのか」が具体的に書かれているかを必ず確認しておきたいところです。
「次の雨が本気で怖い」と感じた時、いちばん迷うのが相談先です。ここを間違えると、数十万円単位でムダな工事を回り道することになります。
大和ハウスにまず相談した方がいいケースは、ざっくり言うと「構造・保証が絡みそうな雨漏り」です。
メーカーに優先して相談すべきケースの目安
このゾーンは、設計図・構造の情報を持っているメーカー側でないと正確に判断しづらく、無償や減額対応の余地もあります。
逆に、メーカーにこだわらなくて良い境界線は次のようなところです。
ここは保証というより「メンテナンスの時期」の話になるため、外装の専門業者に見てもらった方が選択肢も広がります。
外壁塗装や雨漏り修理の専門業者に相談するメリットは、工事内容と費用の柔軟さです。
メリットの代表例
一方で注意したいのは、ハウスメーカー特有の構造や防水ディテールを理解しているかどうかです。
チェックしておきたいポイントは次の通りです。
「安いから」とだけで選ぶと、数年後に再工事コースになりがちです。
見積書を並べたとき、金額だけを見ると判断を誤ります。プロが必ず見る4つの軸を整理すると、違いがクリアになります。
比較の視点を表にまとめると次の通りです。
| 比較ポイント | メーカー見積の特徴 | 専門業者見積の特徴 |
|---|---|---|
| 工事範囲 | 安全側に広く取りがち(構造も含めて一式) | 症状に合わせて部分~全面まで幅がある |
| 使用材料 | 自社標準仕様が中心 | ガルバリウム鋼板や高耐久防水材など選択肢が多い |
| 調査内容 | 目視中心の一次診断が多い | 散水・発光液・赤外線診断を組み合わせやすい |
| 保証 | 既存保証との整合を取りやすい | 工事箇所ごとの独自保証が中心 |
見積書を見るときは、
を一行ずつペンでチェックしていくと、冷静に比較しやすくなります。
業界人の目線でよく見るトラブルが、「腕は悪くない職人なのに、ハウスメーカー仕様を読み違えて失敗するケース」です。
代表的なのはベランダ防水です。
また、室内の雨染みの位置だけを見て「真上の外壁のヒビだけ補修」してしまい、実際の原因だったサッシまわりやベランダ立ち上がりの防水を触らず、再発するパターンも少なくありません。
外装専門業者として現場を見てきた私の視点で言いますと、「どのメーカーの家か」を最初に聞いてこない業者は、それだけで一度疑っていいレベルです。構造や防水層の考え方がメーカーごとに違うため、ここを理解していないと、善意の工事でも結果として雨漏りを悪化させることがあります。
メーカーと地域の専門業者、それぞれの強みを踏まえて使い分けることで、無駄な出費と再発リスクをぐっと減らせます。金額だけでなく、「誰がどこまで責任を持つ工事なのか」を軸に、冷静に選び分けていきたいところです。
まずはざっくり「どのくらいお金が動くのか」を掴んでおくと、見積書の読み方が一気に楽になります。
| 部位 | 代表的な工事内容 | 目安費用レンジ |
|---|---|---|
| 外壁サイディング | ひび割れ補修・シーリング打ち替え | 5万~60万円前後 |
| ベランダ防水 | トップコート塗り替え~防水シート改修 | 5万~120万円前後 |
| 屋根 | 部分補修・棟板金交換~カバー工法 | 5万~200万円前後 |
同じ「雨漏り修理」でも、
で、桁が1つ変わります。ここを理解しておくと、営業トークに振り回されにくくなります。
迷った時は、「被害の深さ」と「構造の寿命」を天秤にかけるのが現場での基本です。
| 選択肢 | 向いているケース | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 部分補修 | 雨染みが局所・築15年未満・劣化範囲が狭い | 初期費用が安い | 周辺が劣化中だと再発しやすい |
| カバー工法 | スレート屋根やベランダの防水が寿命に近い | 既存を活かしつつ耐久性アップ | ある程度まとまった費用が必要 |
| 全面改修 | 築20~30年・各所で雨漏りやひび割れが散発している | 将来の修理リスクを大きく減らす | 一度に高額・工期も長くなりがち |
私の視点で言いますと、「次の10~15年を安心して暮らしたいか」「とりあえず3年もてばいいか」を家族で話し合ってから見積もりを見ると、ぶれない判断がしやすくなります。
現場で本当によく見るのは、次のような流れです。
「症状が出た場所だけを直す」発想が一番危険です。
雨水は、構造体の中を伝いながら移動します。天井の雨染みの真上だけが原因とは限らず、2~3メートル離れたサッシまわりや笠木、ベランダ防水層から侵入していることも珍しくありません。
チェックしたいポイントは次の3つです。
ここが曖昧なまま安さで選ぶと、数年おきに別部位の補修を繰り返す「修理ループ」に入ってしまいます。
火災保険である程度カバーできるケースもありますが、「どんな雨漏りでもOK」ではありません。
| ポイント | 概要 |
|---|---|
| 対象になりやすい | 台風や突風で屋根材が飛んだ・雨樋が壊れた等 |
| 対象になりにくい | 経年劣化による防水層やシーリングの寿命 |
| よくある誤解 | 全面改修費用が丸ごと出るわけではない |
| 実務上のコツ | 被害前後の写真・見積書・調査報告書を揃える |
保険が適用されるのは、あくまで突発的な外力による被害部分の修理分が中心です。
例えば、台風でスレート屋根の一部が割れて雨漏りした場合、その部分の補修や同等材への交換は対象でも、「この機会にガルバリウム鋼板で屋根全体をカバー工法にする」費用までは出ない、といったイメージです。
保険を前提に計画するときは、
を分けて見積もってもらうと、財布のダメージをコントロールしやすくなります。
ぱっと見きれいな外壁なのに、雨が降るたびにリビングの天井に新しい雨染みが増えていくケースがあります。共通しているのは、「塗装だけを何度も繰り返している」ことです。
よくあるパターンは次の通りです。
外壁は「塗膜+シーリング+防水立ち上がり+サッシまわり」がワンセットです。どれか1つだけ新しくしても、雨水の侵入口が古いままなら、雨漏りは止まりません。特に築15〜25年の大和ハウスの住宅では、シーリング寿命とベランダ防水の寿命が重なりやすく、塗装単体工事だけでは追いつかないタイミングになっていることが多い印象です。
ベランダやバルコニーの防水工事で、既存の防水シートの仕様を確認せず、上からウレタンを塗って終わりという工事が少なくありません。私の視点で言いますと、再発相談の半分近くはこのパターンが絡んでいます。
ありがちな再発パターンを整理すると次のようになります。
本来は、防水シートの種類と固定方法を確認しないと、
のどれが適切か判断できません。表面だけをきれいにしても、下地と防水層の相性が悪ければ必ずやり直しになります。
室内の雨染みの真上だけを疑っても、原因を外すことが多いです。雨水は構造体を伝って移動するため、「2〜3メートル横から回り込む」ことも普通にあります。プロが現場で最初に見るポイントを、自宅で再現するなら次の3つです。
この3点をメモと写真で残しておくと、調査時に浸水ルートの絞り込みが一気に早くなり、無駄な解体や調査費用を抑えることにつながります。
メーカーでも専門業者でも、見積書と調査報告書の中身を見れば、雨漏り対策として本気かどうかがある程度わかります。最低限、次の3項目は確認してみてください。
| チェック項目 | 見るべきポイント | 要注意パターン |
|---|---|---|
| 調査内容 | 目視だけか、散水や赤外線調査を行ったか | 「外壁塗装一式」だけで原因記載なし |
| 工事範囲 | ベランダ・サッシ・シーリングなど原因候補をどこまで含むか | 室内クロス張替えがメインで外部補修が曖昧 |
| 保証 | 雨漏り再発に対する年数と範囲 | 「美観保証」のみで雨漏り保証がない |
これに加えて、次のような記載があるかも重要です。
ここが曖昧な見積もりは、部分補修でとりあえず止まればラッキーという発想になりがちです。築15〜25年の大和ハウスの住宅で雨漏りが出ている場合は、外壁・ベランダ・屋根のどこまでを今回触るのか、紙の上で線引きできているかどうかが、数十万円単位での失敗を避けるカギになります。
「次の雨が本気で怖い」と感じ始めたら、どの業者に電話するかで、これからの10年分の出費が変わります。横浜や神奈川のように海風・台風・塩害が混ざる地域では、業者選びそのものが最大の防水工事だと考えてください。
まず、見積金額より前に見るべきなのは資格・実績・診断の中身です。
| 見るポイント | なぜ重要か | チェック例 |
|---|---|---|
| 資格 | 技術力と最低限の知識の証拠 | 一級塗装技能士、雨漏り診断士、防水施工関連の資格 |
| 実績 | 構造を理解しているかの目安 | ハウスメーカー住宅の施工事例数、屋根・外壁・ベランダの写真付き事例 |
| 診断内容 | 「当てずっぽう工事」かどうかが分かる | 散水調査や赤外線、天井裏確認を含むか、調査報告書の有無 |
特に雨漏りは、室内の雨染みと浸水ルートが一致しないことが多いです。目視だけで「ここでしょう」と即断する業者は要注意です。
チェック時は次のような質問をぶつけてみてください。
ここで説明があいまいなら、金額が安くてもリスクが高いと見ておく方が安全です。
横浜や神奈川で多いのは、ベランダの防水層の劣化と外壁サイディングのシーリング劣化がセットで進んでいるケースです。そこにスレート屋根や陸屋根のひび割れが重なると、原因が複数になります。
ベランダ専門、屋根専門、と分かれた業者にそれぞれ依頼すると、次のような問題が起こりやすくなります。
屋根・外壁・ベランダ・雨樋をまとめて診断できる外装専門業者であれば、建物全体のバランスを見ながら工事内容を組み立てられます。部分補修で済むのか、外壁塗装や防水工事を一緒にやった方がトータルの工事費用が抑えられるのかも、数字で比較しやすくなります。
共働きで在宅時間が少ないご家庭ほど、現場で何が起きているのか分からない不安が出てきます。ここを放置すると、工事が終わった後に「本当に屋根や防水層を直してくれたのか」というモヤモヤだけが残ります。
最近は、次のような形で進捗共有する業者が増えています。
これがあると、自宅にいなくても職人の手元レベルで状況を把握できるため、「思っていたよりもしっかりやっている / やっていない」が明確になります。
私の視点で言いますと、写真共有が丁寧な現場ほど、仕上がりにも細かさが出るケースが多いです。撮られて困る工事は、そもそもやりません。
築10年前後であれば、まずメーカーへの相談は外せませんが、築15〜25年で保証延長工事の見積が高く感じるという声もよく聞きます。ここでポイントになるのが、「どこまでをメーカーの守備範囲として残し、どこからを地域の専門業者に任せるか」の線引きです。
| 相談先 | 向いている工事内容 | 注意ポイント |
|---|---|---|
| メーカー | 構造躯体に関わる補修、保証範囲内の不具合 | 自社仕様以外の工事は基本提案されない |
| 地域の外装専門業者 | 外壁塗装、屋根カバー工法、ベランダ防水改修 | メーカー保証への影響を事前に確認する必要あり |
賢い進め方の一例としては、次の流れがあります。
このとき、「メーカーの保証に影響しない工事内容で提案してほしい」とはっきり伝えることが重要です。雨漏り修理に慣れた地域業者であれば、サッシまわりや防水層の工事内容を、保証とケンカしない形で組み立てる視点を持っています。
横浜・神奈川エリアで、次の雨が来る前に動くなら、金額だけでなく資格・実績・診断の深さ・情報共有の丁寧さ・保証との両立提案の5点を軸に、外装専門業者を選ぶことをおすすめします。
著者 – 株式会社匠美
大和ハウスで建てたお住まいの方から、「どこに相談すべきか分からない雨漏り」の問い合わせを受ける機会が増えています。築10年前後でリビング天井に雨染みが出た方が、様子見を続けた結果、ベランダ防水とサイディング内部まで傷んでしまい、工事範囲も費用も大きくふくらんだケースもありました。逆に、築年数と保証内容を冷静に整理し、まずメーカーに相談したうえで、外壁・屋根・防水の専門工事を私たちのような地域業者に任せることで、ダメージを最小限に抑えられたお宅もあります。初めての雨漏りでは、メーカーと専門業者のどこまでを誰に頼むのが正解なのか、相見積もりの取り方や調査方法、火災保険の使いどころまで、一人で判断するのは酷だと感じます。だからこそこの記事では、横浜・神奈川で数多くの屋根や外壁、防水工事を行ってきた私たちが、実際の相談の流れやつまずきやすい判断ポイントを整理し、「大きく損をしない選択」をしてもらうための考え方をまとめました。

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