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2026.06.03

新築戸建ての基礎工事中にジャンカを発見し、我が家の耐震性に重大な欠陥があるのではないかと夜も眠れない不安を抱えていませんか。施工会社から「化粧モルタルで綺麗に隠れるので強度に問題はない」と一方的に説明され、不信感を募らせている施主様は非常に多いのが実情です。
結論から申し上げますと、ジャンカが原因で基礎のやり直しが必要になるのは、鉄筋が露出している場合や基礎の芯まで空洞が貫通しているといった、構造物の安全性を揺るがす重度の欠陥がある場合のみです。軽度や中度のジャンカであれば適切な是正補修で十分に強度を回復できますが、施工会社の安易な「欠陥隠し」の口実を鵜呑みにしてそのまま工事を進めてしまうと、将来的な基礎の中性化や鉄筋のサビによる大損害を招きかねません。
本記事では、日本コンクリート工学協会の規準に基づき、やり直しを選択すべき欠陥の境界線を明確に示します。さらに、施工会社の不適切な言い訳を切り崩して工事を一時ストップし、確実な補修計画書を提出させるための実践的な自己防衛ステップを伝授します。全面解体による工期遅延やローン返済の二重負担といった泥沼のトラブルを回避し、最新の科学的補修技術をもって我が家の資産価値と安全性を守り抜くための道標を手に入れてください。
せっかくのマイホーム建設中に基礎のコンクリートへ見慣れない隙間やボコボコとした砂利の塊を見つけてしまうと、本当にこのまま工事を進めて良いのか不安で夜も眠れなくなりますよね。施工会社から「これくらいならモルタルを塗って隠せば強度に問題ありません」と軽くあしらわれてしまい、不信感を募らせるお施主様は非常に多いのが実情です。しかし、中には将来の地震で基礎が崩壊しかねない、文字通りの致命的な欠陥が隠れている場合があります。
やり直し(打ち直し)を突きつけるべきか、それとも補修で許容すべきなのか。その運命を分ける境界線は、単なる見た目の美しさではなく、コンクリートとしての本来の役割を果たせているかという科学的な判断基準にあります。
基礎のコンクリートに発生する「ジャンカ」は、内部に大きな空洞が残る施工不良を指します。表面が少しザラザラしている程度の軽微なものであれば適切な部分補修で十分に対応できますが、絶対にそのまま見過ごしてはならない重大な危険サインが存在します。
それが、コンクリートの奥にある鉄筋がむき出しになって見えている状態や、基礎の裏側まで隙間が貫通している状態です。
コンクリートはアルカリ性の性質を持っており、この強いアルカリ性が内部の鉄筋を錆から守っています。しかし、鉄筋が露出したり、裏まで空洞が突き抜けたりしていると、そこから雨水や空気中の二酸化炭素が容赦なく侵入します。鉄筋が錆びて膨張すると、コンクリートを内側から破壊し、数年後には家全体の重みを支えきれなくなるという悲劇を招きかねません。
相手の「大丈夫です」という口約束を崩し、本当に必要な是正工事を行わせるためには、主観的な感情ではなく公的な基準を味方につける必要があります。日本コンクリート工学協会などのガイドラインでは、ジャンカの重症度をその規模や深さによって分類しています。
| ジャンカの危険度 | 状態の目安 | 推奨される対策 |
|---|---|---|
| 軽度(グレードA) | 表面に砂利の目立ちや微細な隙間がある程度 | ポリマーセメントモルタル等による表面補修 |
| 中度(グレードB) | 内部に空洞があり鉄筋までは届いていない | 脆弱部の撤去および高強度モルタル等の圧入 |
| 重度(グレードC) | 鉄筋が露出している、または貫通空洞がある | 部分的な解体・再打設、または構造補強 |
ハウスメーカーが適正な検査を拒む場合、最も有効なのが打音検査です。テストハンマーでコンクリートの表面を軽く叩き、返ってくる音の響きを確認します。密実なコンクリートであれば「キーン」と高くて硬い金属質な音が響きますが、内部に危険な空洞を抱えている場合は「ポコポコ」と鈍く軽い音が返ってきます。この音の違いこそが、目に見えない強度不足を証明する決定的な証拠となります。
打音検査で軽い音が響く場所をそのまま放置すると、家が完成した後に深刻な劣化が進みます。新築時には綺麗に見えるように左官職人が化粧モルタルで表面を薄く塗って隠してしまいますが、これはあくまで表面の「お化粧」に過ぎず、中身のすっぴんはスカスカのままです。
コンクリートの内部が空洞化していると、その周囲のコンクリートが通常よりも何倍ものスピードで中性化していきます。本来は強いアルカリ性で鉄筋を守るバリアとなっているはずのコンクリートが酸性に傾くことを中性化と呼びます。
中性化が鉄筋の深さにまで達すると、鉄筋は一気に錆びて強度が失われ、大地震が起きた際に基礎が破断する原因になります。数年後に後悔しないためにも、疑わしい音がする箇所は化粧モルタルで覆われる前に完全に掘り起こし、実態を白日の下にさらさなければなりません。
一戸建ての命とも言えるコンクリートの基礎にザラザラした隙間や砂利の塊ができるトラブルは、偶然起こる自然現象ではありません。そのほとんどが、施工段階における職人の技術不足や、工期を急ぐあまりの「人為的なミス」によって引き起こされています。
一生に一度のマイホームづくりで後悔しないために、まずは現場でどのようにしてこの施工不良が生まれるのか、その生々しい実態を知ることが自己防衛への第一歩です。代表的な発生要因を以下の表にまとめました。
| 発生要因 | 主な原因と現場の実態 | 基礎への直接的な影響 |
|---|---|---|
| 締め固め不足 | バイブレーターの挿入位置や時間の過失 | 内部に空洞が残り、強度不足を招く |
| 水分の急激な蒸発 | 夏場の高温によるコンクリートの流動性低下 | 枠の隅々まで生コンが行き渡らない |
| 打設後の不要な衝撃 | 傾いたボルトをハンマーで無理やり修正 | 周囲に目に見えない微細なヒビを誘発 |
現場の裏事情を詳しく紐解き、施工会社が言い逃れできない知識を身につけましょう。
基礎のコンクリートを流し込む際、もっとも重要となるのがバイブレーターと呼ばれる振動機を用いた締め固め作業です。生コンクリートはドロドロとした粘り気があるため、ただ流し込むだけでは鉄筋の隙間や型枠の隅々まで綺麗に入り込みません。
適度な振動を与えることで、コンクリート内の余分な空気や水分を追い出し、砂利とセメントが均一に混ざり合う密実な状態を作ります。しかし、現在の注文住宅やマンションの基礎は耐震性を高めるために鉄筋が非常に細かく張り巡らされており、職人がバイブレーターのノズルを奥まで挿入しにくい「過密状態」が生じがちです。
さらに、1箇所あたりの振とう時間が短すぎたり、挿入する間隔が広すぎたりすると、振動が伝わらないエリアに取り残された砂利が集中的に固まり、基礎のやり直しを検討せざるを得ない致命的な空洞が生まれてしまいます。
コンクリートは生き物と言われるほど、施工時の気温や湿度に強く影響を受けます。特に夏場の過酷な炎天下では、型枠自体がフライパンのように熱を帯び、流し込んだ瞬間に生コンクリート中の水分が急激に奪われてしまいます。
水分が失われたコンクリートは流動性を失って急速に硬くなり、サラサラと流れる柔軟性がなくなります。これにより、本来であれば基礎の最下部や細かい角まで行き届くはずの材料が途中で引っかかり、すき間だらけの仕上がりになってしまうのです。
一流の現場では、打設前に型枠に十分な水を撒いて温度を下げ、急激な乾燥を防ぐ対策を徹底しますが、工期に追われる未熟な職人はこうした一手間を怠り、強度が著しく低下したジャンカだらけの基礎を作り出してしまいます。
生コンクリートの流し込み直後、木造の柱や土台を固定するためのアンカーボルトが設置されます。このボルトが斜めに傾いた状態でコンクリートが固まり始めてしまった際、現場で絶対にやってはならない最悪の手抜き行為が存在します。
それは、固まりかけたコンクリートに突き刺さっているアンカーボルトを、金属ハンマーで叩いて無理やり垂直に修正する行為です。
この乱暴な打撃による衝撃は、内部のコンクリートと鉄筋の密着を根本から破壊します。ボルトの根元周辺には目に見えない無数の微細な亀裂(クラック)が走り、その隙間から砂利の結合が崩れて崩落を招くのです。こうした「その場しのぎの隠蔽」が、将来の我が家を揺るがす深刻な強度不足の原因となっています。
人生最大の買い物であるマイホームの建築中、大切な土台にゴツゴツとした砂利の塊や空洞を見つけてしまったら、頭が真っ白になって夜も眠れなくなるほどの不安に襲われるものです。
施工会社の現場監督が「これくらいならモルタルを塗って化粧すればきれいに隠れますから強度にも問題ありません」と笑顔で言い放ち、そのまま何事もなかったかのように上棟へ進めようとするケースは後を絶ちません。
しかし、プロの目から見れば、不適切な施工による初期欠陥を隠蔽するかのようなその場しのぎの対応は、将来のマイホームの寿命を縮める致命傷になり得ます。
ハウスメーカーの都合の良い言い訳に流されず、大切な我が家の安全を自分自身の手で守り抜くために、お施主様が今すぐ実行すべき絶対的な自己防衛のステップを詳しく伝授します。
基礎の打設直後や型枠を外した直後に異常を発見した場合、何よりも最優先すべきなのは「その場ですぐに工事を一時ストップさせること」と「徹底的な証拠の記録」です。
なぜなら、多くの現場では、お施主様が気づいて指摘する前に、お抱えの左官職人がポリマーセメントモルタルなどを上から塗って、問題の箇所を物理的に「見えなく」してしまうからです。
一度モルタルで美しくお化粧されてしまうと、内部にどれほど深刻な空洞が広がっていたのか、あるいは鉄筋が空気に触れて露出していたのかといった、やり直しを判断するための客観的な証拠がすべて闇に葬り去られてしまいます。
まずはスマホを手に取り、以下のポイントを網羅した写真と動画をこれでもかというほど大量に撮影してください。
引きの全体写真(基礎のどの位置に欠陥があるかを特定するため)
メジャーをあてた接写写真(空洞の幅や深さ、鉄筋までの距離をミリ単位で証明するため)
動画での打音・指差し撮影(ドライバーの柄などで軽く叩き、ポコポコと軽い音が響く様子や、指で触るとボロボロと砂利が崩れ落ちる様子を音声付きで残すため)
証拠を確保したら、すぐにハウスメーカーの担当営業や現場監督に連絡を入れ「原因と対策が明確になり、こちらが合意するまでは次の工程(土台敷きや上棟)に進まないでください」と明確に意思表示を行ってください。
口頭だけでは「そんな約束は聞いていない」と言い逃れされるリスクがあるため、必ずLINEやメールなど、日付と内容が確実に残る文章で「工事一時中止の申し入れ」を送りつけることが極めて重要です。
工事をストップさせたら、次はハウスメーカーなどの元請け会社に対して、科学的根拠に基づいた「原因追究」と「是正計画書」の提出を正式に書面で要求します。
現場監督が口頭で言う「よくあることですから大丈夫です」という言葉には、何の法的・技術的保証もありません。
プロの技術者として、なぜ今回の不具合が発生したのか、生コンクリートの配合や打設時のバイブレーターの当て方に問題はなかったのかという真実を追及しなければ、同じミスが別の場所でも繰り返されます。
お施主様が主導権を握って交渉するために、元請け会社に提出を義務付けるべき必須項目は以下の通りです。
| 提出を求めるべき重要項目 | 要求する具体的な内容と目的 |
|---|---|
| 発生原因報告書 | バイブレーターの締め固め不足や鉄筋の過密状態など、原因を特定させる |
| 是正工事計画書 | 使用する具体的な補修材料の製品名、施工手順、養生期間を明記させる |
| 補修材の仕様書・カタログ | 構造体の強度を満たすエポキシ樹脂や高強度モルタルであるか確認する |
| 施工前・中・後の写真記録 | 内部の脆い部分を削り落とした「すっぴん」の写真を撮ることを約束させる |
特に大切なのは、コンクリート本体の悪い部分をどこまでハツリ(削り取り)、どのような樹脂やモルタルを注入するのかという具体的なプロセスを事前に握っておくことです。
「建築学会の仕様書に準拠した工法で行う」という一文を計画書に約束させることで、下請けの左官職人が適当な手練りモルタルで隙間を埋めるだけといった手抜き補修を完全に未然防止することができます。
ハウスメーカー側が提示してきた補修方法や「構造上は一切問題ない」という言い分に対して、お施主様だけで技術的な妥当性を判断するのは極めて困難です。
そこで、現場の人間関係や元請け会社への忖度が一切ない、完全な中立の立場である「第三者機関の住宅診断士(ホームインスペクター)」や建築士を自費で雇い、現地を診断してもらう決断をしてください。
数万円から十数万円ほどの診断費用はかかりますが、数千万円という一生をかけた買い物の安全性を担保するための保険と考えれば、決して高い出費ではありません。
専門家が現場に入り、非破壊のシュミットハンマーによる強度測定や、超音波を用いた内部空洞の探査、中性化リスクの検証を行うことで、客観的な数値データを手に入れることができます。
この科学的なデータこそが、ハウスメーカーに対して部分的な基礎のやり直しや、高強度なアラミド繊維シートによる超補強といった、ハイレベルな是正工事を力強く認めさせるための最大の武器となります。
施工会社は、素人である施主の感情的な訴えには「クレーマー」としてあしらうことがありますが、建築士やインスペクターが作成した理論整然たる診断書を突きつけられると、非を認めざるを得なくなり、一気に誠実な対応へと態度を変えるのです。
インターネット上には「基礎にジャンカがあれば一発アウト」「絶対に全面的なやり直しを求めるべきだ」という過激な主張があふれています。しかし、実際の新築現場で感情に任せて施工会社を糾弾し、全面建て直しを要求し続けることが、本当にお施主様にとっての最善策になるのでしょうか。
現場を数多く見てきたプロの視点からお伝えすると、現実を無視した強硬突破は、かえってお施主様ご家族を精神的にも金銭的にも追い詰めるブーメランとなり得ます。ここでは、泥沼のトラブルを回避しつつ、新築時以上の強度を確実に手に入れるための現実的かつ科学的な落としどころについて解説します。
建築途中の基礎に欠陥が見つかった際、お施主様が「すべて解体してゼロからやり直してほしい」と望むのは当然の心理です。しかし、施工会社と意見が真っ向から対立し、双方が弁護士を立てて裁判闘争に突入した場合、現場の工事は完全にストップします。
住宅の建築紛争は解決までに1年から2年以上の歳月を要することが珍しくありません。この膠着状態がもたらす家計へのダメージは想像を絶するものがあります。
工期延期による仮住まいの家賃の支払い継続
既に実行されている住宅ローンの返済スタート
裁判費用や第三者機関による検査費用
これらが同時に重くのしかかり、新居に住めない状態で毎月数十万円が消えていくという悲劇が実際に起きています。全面解体にこだわりすぎた結果、資金も心も擦り切れてしまう前に、実質的な強度を担保できる代替案に目を向ける柔軟性が求められます。
すべての基礎を取り壊さずとも、強度不足が生じている問題の箇所だけをピンポイントで再生する「部分的な解体と再打設」は非常に合理的な解決策です。
ジャンカが基礎の芯まで貫通している重度の場合、ハンマーで叩き壊すような乱暴な補修をしてはいけません。周囲の健全なコンクリートに微細なひび割れを広げてしまうためです。
正しい手順としては、まず精密なダイヤモンドカッターを用いて、脆弱な豆板部分だけを四角く美しく切り取ります。その後、露出した鉄筋に防錆処理を施し、型枠をがっちりと組んだ上で、元のコンクリートよりも高い強度を持つ高強度ノンシュリンクグラウト材などを流し込みます。この手法であれば、基礎全体の連動性を損なうことなく、問題のある部分だけを新築以上の頑丈さで生まれ変わらせることができます。
切り取り補修と全面やり直しの比較を以下にまとめました。
| 項目 | 部分的な切り取り・再打設工法 | 基礎全体の全面解体・やり直し |
|---|---|---|
| 工期への影響 | 約1週間から2週間程度 | 3ヶ月から半年以上(紛争時は数年) |
| 周辺強度への影響 | 周囲の健全なコンクリートを痛めない | 解体時の重機振動で地盤や配管に影響も |
| 施工の難易度 | 高い技術力が必要(一級技能士推奨) | 手間とコストが最大化する |
| コスト負担 | 施工会社が受け入れやすい | 金額が大きいため裁判に発展しやすい |
部分的な再打設に加えて、さらに安心を手に入れたい場合の「最終兵器」として推奨するのが、アラミド繊維シートを用いた基礎補強工法です。
アラミド繊維とは、宇宙船の船体や防弾チョッキ、航空機の部材にも使用されている極めて強靭なハイテク素材です。引張強度は鉄の約8倍に達し、錆びる心配も一切ありません。
ジャンカが発生した周辺、あるいは基礎の立ち上がり全体にこのアラミド繊維シートを専用のエポキシ樹脂で貼り付けることにより、コンクリートの引っ張り耐力と粘り強さは劇的に向上します。万が一、地震で基礎に大きな負荷がかかったとしても、シートががっちりと表面を拘束しているため、コンクリートの破裂や崩壊を物理的に防ぎます。
これは、表面をただモルタルで塗って隠すお化粧とは次元が異なる、科学的根拠に基づいた耐震補強技術です。施工会社に金銭的な賠償や大幅な値引きを要求する代わりに、このアラミド繊維シート補強を無償で施工させるという着地点は、お施主様にとって最も実利が大きい防衛策と言えます。
新築一戸建ての命ともいえる基礎コンクリートに現れた、砂利がむき出しになったハチの巣のような空洞。これを見て夜も眠れないほどの不安を抱えるお施主様は少なくありません。
ハウスメーカーや工務店の現場監督がよく口にする「化粧モルタルできれいに塗れば問題ないですよ」という言葉をそのまま信じてしまうと、数年後に取り返しのつかない事態を招きます。コンクリートの寿命は初期の適切な処置で決まりますが、現場では信じられないようなずさんな手抜きや、不適切な補修による失敗が後を絶ちません。
なぜその場しのぎの対策が数年後の劣化を招くのか、現場で実際に見られるトラブルのメカニズムと正しい対策方法を徹底的に掘り下げます。
基礎工事が終わると、美観を整えるために「化粧モルタル」と呼ばれるセメントペーストを基礎の立ち上がり部分に薄く塗る仕上げ作業を行います。しかし、ジャンカが発生している脆弱な基礎コンクリートの上に、そのまま上からいくら頑丈な補修モルタルを塗り重ねても全く意味がありません。
コンクリート自体の強度不足を隠すように表面だけをきれいに繕っても、基礎の内部にあるもろい砂利の層や、砂利同士の結合が外れた脆弱部はそのまま残っているからです。
時間が経つにつれて地震の微弱な振動や自重による圧力がかかると、内部の空洞部分からじわじわとひび割れが広がります。最終的には表面の化粧モルタルが下地のボロボロになったコンクリートごと、一気にベリベリと剥がれ落ちてしまうのです。
| 補修アプローチ | 施工の手順 | 将来的な剥落リスク |
|---|---|---|
| 化粧モルタルでの隠蔽 | 表面のザラつきの上からそのまま塗る | 極めて高い(数年以内に剥離) |
| 本質的な是正工事 | 脆弱部を完全にはつり取り、すっぴんを出して補修 | ほぼゼロ(基礎と一体化する) |
大切なのは高価な補修材を使うことではなく、まずコンクリート本体の悪い部分をしっかりと削り落とし、強固な基礎のすっぴん部分を露出させることです。
中度以上の空洞化に対して鉄筋のサビや強度低下を防ぐために用いられるのが、強力な接着力を誇るエポキシ樹脂の注入工法です。しかし、この樹脂注入のタイミングを間違えると、恐ろしい化学反応を引き起こしてしまいます。
早く工事を終わらせて次の工程に進みたいハウスメーカーが、雨が降った翌日や打設直後のまだ湿り気を含んだコンクリート基礎に、エポキシ樹脂を強引に圧入するトラブルが現場で多発しています。
実は、一般的なエポキシ樹脂は水と極めて相性が悪く、水分が残っている隙間に注入されると化学反応を起こして白く濁ったゼリー状に変質してしまいます。
ゼリー状に劣化した樹脂は本来の強度がまったく発揮されず、いつまで経ってもゴムのようにグズグズのままで固まりません。結果として基礎コンクリートの内部にドロドロの異物が残ることになり、地震の揺れに耐えられない極めて危険な軟弱基礎になってしまいます。
本当にお施主様の家のことを考えている誠実なプロは、絶対に目測や勘だけで補修工事を始めません。補修箇所の寿命を20年以上長持ちさせるためには、コンクリート専用の水分計を用いた科学的な施工管理が不可欠です。
確実な接着強度を出すための絶対条件は、水分計によってコンクリートの内部含水率が規定値以下に下がっていることを目視で確認することです。
乾燥状態が確認できて初めて樹脂がコンクリートの微細な隙間の奥深くまで浸透し、新築時と同等以上の強度へと一体化します。
お施主様ができる強力な防衛策は、施工会社に対して「補修を行う前に、水分計で含水率を測定した記録を写真とともに提出してください」と事前に約束を交わしておくことです。この徹底した科学的ステップを踏む姿勢こそが、手抜き工事を防ぎ、数十年後も安心して暮らせる頑丈な住まいを守るための絶対的なカギとなります。
新築の基礎工事中に見つかったジャンカに対して、ハウスメーカーが「上からモルタルを塗れば綺麗になるので大丈夫です」と強弁してきたら、まずは一歩立ち止まってください。
公共建築物の工事ルールを定めた国交省の公共建築工事標準仕様書では、コンクリートの豆板が起きた際の補修方法が厳格に定められています。お施主様のマイホームの安全性を守るためには、民間独自の曖昧な基準ではなく、この国家基準に準拠した施工を元請け会社に約束させることが最善の自己防衛策となります。
表面的なお化粧で欠陥を隠すような手抜き工事を許さず、将来にわたって高い耐震性を維持するために、国が認める正しい是正ステップを把握しておきましょう。
コンクリートの骨材が少し露出している程度の軽微なジャンカであれば、型枠を外した後に適切なモルタル補修を行うことで強度的にも問題のない状態へと回復できます。この段階でプロが使用するのが、密着性と防水性に優れたポリマーセメントモルタルやハイモルと呼ばれる高機能な補修材です。
しかし、ただ隙間にペタペタとモルタルを塗りつぶすだけでは、数年後に補修箇所がペリペリと剥がれ落ちてしまいます。
本物の職人が行うプロセスは、充填する前にジャンカ周辺の脆い部分をあらかじめハンマーなどでハツリ落とし、水洗いをして粉塵を完全に取り除くことから始まります。さらに最も重要なのが湿潤養生です。乾燥したコンクリート本体にそのままモルタルを塗ると、既存のコンクリートが水分を急激に吸い取ってしまい、補修材が十分に硬化せずボロボロになります。
事前に十分な散水を行い、湿った状態を維持しながら塗り込み、施工後も急激な乾燥を防ぐためにシートで覆うといったプロの綿密な水分管理が、補修の寿命を20年以上長持ちさせる絶対条件なのです。
中度のジャンカでコンクリートの奥深くまで空洞が続いていたり、鉄筋がうっすらと見えてしまったりしている場合は、表面を塞ぐだけでは不十分です。コンクリート内部の鉄筋はアルカリ性に保たれることでサビから守られていますが、隙間から雨水や空気が侵入すると、あっという間に鉄筋がサビて膨張し、基礎を内側から破壊する「爆裂現象」を引き起こします。
これを防ぐために採用されるのが、超低粘度エポキシ樹脂を専用の器具でコンクリートの奥深くへ圧入する注入工法です。
| 項目 | モルタル擦り付け(NGな例) | 超低粘度エポキシ樹脂注入(正しい例) |
|---|---|---|
| 対応レベル | 表面のごく浅いザラつき | 内部に空洞がある中等度のジャンカ |
| 施工の目的 | 見た目を綺麗にする化粧 | 内部空洞の完全充填と鉄筋の防錆 |
| 密着性と強度 | 内部の空洞はスカスカのまま | コンクリート一体化による強度回復 |
| 経年劣化リスク | 数年で内部からポロポロ剥がれる | 密着性が高く半永久的に強度が持続 |
ここで業界の裏事情として注意していただきたいのが、雨が降った翌日などコンクリート内部が濡れている状態での強行注入です。水分計で基礎の含水率を測定し、内部が十分に乾いていることを確認してから作業に入らなければ、水と樹脂が混ざり合って「白く濁ったゼリー状」に劣化し、強度がゼロになってしまいます。乾かす時間を惜しむ現場監督の「大丈夫」を信じてはいけません。
基礎の向こう側が透けて見えるような貫通した空洞がある場合や、鉄筋の周りに全く生コンクリートが行き届いておらず鉄筋が完全に露出している重度のジャンカは、もはや樹脂の注入や部分補修で解決できるレベルを超えています。日本建築学会などの仕様書においても、構造安全性に影響を及ぼす重大な欠陥に対しては、該当部分を解体してやり直すよう規定されています。
お施主様としては「基礎を全部壊してやり直してほしい」と叫びたくなるものですが、全面解体は裁判に発展しやすく、工期が年単位でストップしてローンの金利と家賃の二重払いに苦しむという悲劇を招きかねません。
そこで現実的な最強の解決策となるのが、ダイヤモンドカッターを用いて欠陥箇所を綺麗に切り取り、残す部分に傷をつけずに部分解体を行う方法です。その上で、既存の基礎よりもさらに強度の高い高強度コンクリートや無収縮モルタルを用いて再打設(やり直し)を行います。
私たちは、数多くの基礎診断を通じて、こうしたハウスメーカーの手抜き隠しと戦ってきました。ただ感情的にやり直しを求めるのではなく、公的な仕様書に書かれた明確なルールを突きつけ、科学的な裏付けを持たせた補修計画書を出させることが、施工会社を動かす最も強力な武器になります。
ハウスメーカーの現場監督から「これくらいなら、化粧モルタルを塗れば綺麗に隠れますよ」と笑顔で言われ、釈然としない思いを抱えていませんでしょうか。
一生に一度のマイホームだからこそ、コンクリートの骨材が露出してスカスカになった豆板と呼ばれる初期欠陥を目にした時の不安は計り知れません。
コンクリート内部が脆弱な状態で、単に表面だけを左官補修されても、数年後にはそこから雨水が侵入して大切な鉄筋を錆びさせてしまいます。
私たちは、そのようなお施主様の深刻な不安を解消し、工事のやり直しや適切な是正を施工会社へ自信を持って要求できるよう、徹底的に科学的な診断とサポートを行います。
基礎の健康状態を正しく見極めるためには、化粧モルタルという「お化粧」を施す前の、基礎のすっぴん状態を観察することが不可欠です。
私たちの強みは、これまで横浜を中心に累計3,000件を超える現場に立ち会い、構造物の耐久性に向き合ってきた確かな実績です。
国家資格である一級塗装技能士をはじめ、建物の構造や防水、耐久性を熟知したプロフェッショナルが、施工会社に言い逃れをさせない客観的な診断を実践します。
基礎の豆板が部分的な解体や再打設といった、大規模なやり直しが必要なレベルなのか、あるいは樹脂注入などの高強度な補修で十分に新築以上の強度を取り戻せるのかを、以下の判定基準に沿って明確に仕分けます。
| 豆板の重症度 | 基礎の状態 | 求められる適切な是正方法 |
|---|---|---|
| 軽度(表面部) | 砂利が少し見えているが、鉄筋の露出や内部の空洞化はない | ポリマーセメントモルタル等による平滑補修 |
| 中度(内部空洞) | 叩くと軽い音が響き、奥に空洞が広がっている | 脆弱部を除去し、超低粘度エポキシ樹脂の圧入補修 |
| 重度(貫通・鉄筋露出) | 鉄筋が広範囲に露出し、基礎の向こう側まで空洞が貫通している | ダイヤモンドカッターによる部分解体および再打設 |
表面の美観に惑わされず、コンクリート自体の強度と建物の寿命を守るための「本質的な解決策」をご提示することをお約束します。
基礎工事のトラブルは、刻一刻と工事が進んでしまうため、スピード勝負となります。
「今日、型枠が外されたけれど、この基礎の空洞は大丈夫なのか」「明日には次の工程に進んでしまう」という極限の不安に寄り添うため、神奈川県全域を対象とした迅速なサポート体制を敷いています。
不安を感じた瞬間に、お持ちのスマートフォンで基礎の写真を撮影し、私たちの公式LINEへ送付してください。
現場の第一線で活躍するプロフェッショナルが、お送りいただいた写真や動画を即座に確認し、以下のような具体的なアクションプランをアドバイスします。
施工会社に今すぐ工事をストップしてもらうための伝え方
隠蔽工作を防ぐために、どのアングルから写真を残すべきか
原因究明と補修計画書を書面で提出させるための要求書の書き方
お施主様がハウスメーカーに対して孤独な交渉を強いられることのないよう、プロの知恵と論理的な盾を提供し、最後まで寄り添い続けます。
住まいの寿命を20年、30年と長持ちさせるためには、基礎から外壁、屋根に至るまで、建物全体の耐久性のバランスが取れていなければなりません。
私たちは、単に目の前の不具合を部分的に繕うだけの工事はいたしません。
コンクリート内の含水率を専用の水分計で徹底的に測定し、補修に最適な乾燥状態を科学的に確認した上で施工を行うなど、全てのプロセスにおいて根拠のある工事を徹底しています。
新築時の強度を遥かに凌駕する宇宙工学由来のアラミド繊維シートによる基礎補強技術から、建物の美観と防水性を高める外壁塗装まで、一貫して高品質な施工を提供できるのが私たちの誇りです。
お施主様が100%納得し、心から安心して我が家での暮らしをスタートできるよう、専門用語に頼らない「わかる化提案」で、大切な財産価値を未来へと繋ぎます。
著者 – 匠美
日々、横浜市を中心に神奈川県全域のご自宅を診断する中で、「新築の基礎に隙間があるが大丈夫か」「施工会社の説明に納得がいかない」という深刻なご相談をいただく機会が少なくありません。実際に、他社の施工現場でジャンカ(コンクリートの豆板)が発生した際、適切な原因究明を行わないまま表面だけを化粧モルタルで隠してしまい、数年後に下地ごと剥がれ落ちて内部の鉄筋が錆びてしまったという、間違った初期対応による失敗事例を私たちは目の当たりにしてきました。初めてのマイホームづくりで施工会社との交渉に苦しむ施主様の不安な気持ちは痛いほどよく分かります。現場の施工管理のあり方や、客観的な判定基準を知らないことで、泣き寝入りしたり泥沼のトラブルに発展したりする事態を未然に防ぎたい。専門的な技術知識を「わかる化」して届けることで、施主様が対等に話し合いを進め、大切なお住まいの価値を守り抜く決断をしていただくために本書を執筆しました。
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