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2026.04.30

土間塗装の単価は1㎡あたり3,000〜7,000円前後、駐車場1台分で10万〜20万円という数字だけ追いかけていると、静かにお金を失います。ガレージや駐車場のコンクリート床は、面積の小ささ、既存のひび割れや油染み、タイヤの摩耗荷重、防滑性の有無などで、同じエポキシやウレタンを使っても施工価格が大きく変わるからです。さらに、防塵塗装で十分なケースと、塗床レベルまで仕上げないと数年で剥がれるケースを見誤ると、再施工費用が一気に跳ね上がります。
このページでは、土間塗装の相場をガレージ・玄関土間・工場床といった用途別に分解し、防塵塗装やエポキシ樹脂塗床の㎡単価、10㎡以下で一式工事になりやすい盲点まで具体的に整理します。あわせて、DIYと業者依頼でどこから損をし始めるか、下地処理や養生を削った見積がなぜ危険なのかを、実際の現場目線で解説します。読み進めれば、「自分のコンクリート床はいくらが妥当か」「どの仕様なら長期の総コストを抑えられるか」がはっきりした基準で判断できるようになります。

ガレージや駐車場のコンクリートを塗装したいと思った瞬間、いちばん気になるのは財布からいくら出ていくかだと思います。ここでは、プロが実際に現場で出している数字に近い形で、ざっくり全体像を押さえてしまいましょう。
戸建てのガレージや駐車場、玄関土間でよく使う仕様だと、コンクリート床の塗装費用は1㎡あたり3000〜7000円前後に収まるケースが多いです。ここには、養生・下地処理・塗料・施工の人工費まで含まれるイメージです。
1台分と2台分のざっくり目安は次の通りです。
| 用途・面積目安 | 単価の低めゾーン | 単価の高めゾーン | 概算総額の目安 |
|---|---|---|---|
| 普通車1台分 約15㎡ | 3000円/㎡台 | 7000円/㎡前後 | 約4.5万〜10万円台 |
| 2台分 約30㎡ | 3000円/㎡台 | 7000円/㎡前後 | 約9万〜20万円台 |
ここから、下地の状態が悪かったり、デザイン性の高い仕上げを選んだりすると、㎡単価が一段階上がっていくイメージです。逆に、素直な新設コンクリートで、倉庫のようなシンプルな防塵塗装であれば、低めのゾーンで収まることが多いです。
「どの塗料を選ぶか」で単価も耐久も大きく変わります。代表的な塗料の目安を整理すると、下の表のようになります。
| 塗料・仕上げ | ㎡単価目安 | 主な用途・特徴 |
|---|---|---|
| 防塵塗装 | 約1000〜2500円/㎡ | 倉庫・工場・通路向け。粉塵防止が目的で、車のタイヤ摩耗にはやや弱め |
| エポキシ樹脂塗装 | 約3500〜8000円/㎡ | ガレージ・工場床で人気。高耐久だが下地処理が命。油や薬品にも強いタイプもあり |
| ウレタン樹脂塗装 | 約1500〜9000円/㎡ | ひびに追従しやすく、防水性も欲しい玄関土間や屋外に採用されやすい |
| 高意匠・デザイン塗装 | 約15000〜18000円/㎡〜 | 石目調・レンガ風など。養生と手間が多く、一気に高級ゾーン |
同じ「エポキシ」「ウレタン」でも、膜厚や下地状態で単価がガラッと変わります。タイヤの切り返しが多いガレージで、薄く安く塗ってしまうと、1〜2年で剥がれや摩耗が目立ち再工事になりがちです。結果として一度の単価だけでなく、何年も使ったトータルコストで考えることが大切です。
見落としがちなのが、小さな玄関土間や部分補修のケースです。面積が10㎡を切ってくると、多くの業者が㎡単価ではなく「一式価格」で見積もらざるを得なくなります。理由は単純で、次のような固定費がほぼ変わらないからです。
養生材・プライマー・トップコートなどの材料ロス
高圧洗浄や研磨機の搬入・撤去と作業時間
職人の1日分の人工費と移動時間
養生やマスキングなどの細かい作業量
この固定費が効いてくるため、10㎡以下だと「15万〜20万円前後から」といったレンジになりやすく、表面上の㎡単価だけ見ると割高に感じてしまいます。
体感としては、玄関土間やちょっとしたガレージの一部だけ塗り直すよりも、「駐車場も含めて一緒に施工する」「外壁塗装や屋根工事と同じタイミングで依頼する」ほうが、養生や足場の共有ができてコストを抑えやすいです。小面積の工事ほど、どう組み合わせて発注するかが単価の差になって表れます。
このあたりを理解しておくと、見積書の数字だけを見て「高いからNG」と切り捨てず、なぜそうなっているのか冷静に判断しやすくなります。
見積書に書かれた数字だけ見て「高い・安い」と判断すると、ほぼ確実に失敗します。現場では、同じ面積でも 倍近く単価が変わるカラクリがいくつも動いているからです。
ここでは、ガレージや駐車場、工場や倉庫の床で日々見ているプロの目線から、数字の裏側を分解していきます。
まず単価を揺らすのが「面積」と「一式工事」の扱いです。
| 条件 | 概要 | 単価への影響イメージ |
|---|---|---|
| 30㎡前後の駐車場2台分 | 養生や機材搬入の効率が良い | 単価を抑えやすい |
| 10㎡以下の玄関土間だけ | 人件費や養生が割高に乗りやすい | 一式15万前後になりやすい |
| 点在する小面積が複数 | 移動・養生の手間が何度も発生 | 見かけの㎡単価が上昇 |
塗装費用の中身は、材料費よりも「職人の作業時間」「養生」「機材の準備片付け」が大きな割合を占めます。玄関土間5㎡でも、ガレージ30㎡でも、洗浄機や研磨機、プライマーの準備はほぼ同じ手間です。そのため、小面積ほど一式価格が前に出て、㎡単価だけを見ると割高に感じやすくなります。
次に効いてくるのが下地処理です。ここを削る見積は安く見えますが、摩耗や剥がれの原因になります。
クラック補修
旧塗膜の除去
油染み・薬品汚れの処理
この下地処理にかかる 洗浄・研磨・補修・材料 が、実は塗装費用の半分近くを占めるケースもあります。工場やガレージのコンクリート床にタイヤ痕やオイル染みが多いと、防塵塗装でもエポキシでも、プライマーが密着せず短期間で剥がれます。
業界人の目線で言うと、「同じ塗料でも、下地処理に2日かけた現場と半日で済ませた現場では、5年後の床の状態がまったく別物」になります。
最後に見落とされがちなのが「塗りの厚み」と「乾燥時間」です。
| 項目 | 薄膜・回数少なめ | 標準〜厚膜仕様 |
|---|---|---|
| 膜厚 | 薄い・下地の凹凸を拾いやすい | 均一でタイヤ荷重に強い |
| 回数 | 1〜2回で仕上げ | プライマー+中塗り+上塗りが基本 |
| 乾燥時間 | 無理に詰めると密着不良のリスク | 1層ごとの乾燥を守りトラブル減少 |
| 初期費用 | 安めに見える | ㎡単価は上がる |
| 耐久・再塗装 | 剥がれや膨れで再工事が早く来る | 再塗装サイクルが伸びトータル安い |
ガレージでよくある失敗が、「週末に車を動かしたいから」と乾燥時間を短くしてしまうケースです。コンクリート内部に水分が残ったままエポキシやウレタンを厚く塗ると、後から水蒸気が押し上げて膨れや剥がれを起こします。タイヤの切り返しが多い駐車場では、特にこの影響が顕著です。
工期を1日短くするために乾燥時間を削ると、数年後の再塗装時に研磨や除去の工事が増え、次の工事単価が跳ね上がることになります。目先の安さではなく、膜厚と乾燥時間をきちんと確保しているかを見積書で確認することが、結果的にコストを抑える近道です。
同じコンクリートの床でも、「倉庫」「ガレージ」「玄関土間」「工場」では求める性能がまったく違います。ここを押さえずに単価だけで選ぶと、数年で剥がれて塗装費用が二重払いになりかねません。用途別に、どの塗料をどう選ぶとコストと仕上がりのバランスが良いか整理してみます。
防塵塗装は、コンクリート表面の「粉っぽさ」を抑えることが目的の、最もシンプルな仕様です。
目安単価は1000〜2500円/㎡前後で、材料はアクリル系やウレタン系の比較的薄膜の塗料を使います。タイヤ荷重が少ない倉庫・通路・軽作業スペースに向いており、フォークリフトや台車メインの工場床でも採用されます。
メリットは次の通りです。
初期コストを抑えやすい
工期が短く、営業を止める時間を少なくできる
清掃性が上がり、ホコリが舞いにくい
一方で、厚みが薄いので摩耗や薬品に弱く、タイヤの切り返しが多いガレージには不向きです。
車の荷重やタイヤ旋回にしっかり耐えたい場合は、エポキシ樹脂塗床が有力候補になります。
単価の目安は3500〜8000円/㎡前後で、防塵仕上げよりは高くなりますが、その分だけ
高い密着力と耐摩耗性
タイヤ跡が付きにくい
油や薬品に強い
といった性能が得られます。
ガレージでのポイントは下地処理の丁寧さです。タイヤから出る可塑剤や油染みをきちんと研磨・洗浄せずに塗ると、半年〜1年で「島状」に剥がれるケースが珍しくありません。
現場では、次のような工程の有無で単価が変わります。
高圧洗浄+油分のケミカル洗浄
ひび割れ(クラック)補修
旧塗膜の研磨・除去
エポキシ系プライマーでの密着強化
ここを削った安い施工価格は、再塗装時に旧塗膜除去コストが跳ね上がる傾向があり、「長期のコスト」で見ると割高になることが多いです。
ウレタン樹脂は、歩行感とデザイン性のバランスが良い塗料です。
単価の目安は1500〜9000円/㎡前後と幅がありますが、これは
薄膜の防塵タイプか
厚膜の塗床タイプか
防滑骨材を入れるか
といった仕様の違いによるものです。
ガレージでは「エポキシでベースを作り、上にウレタントップで紫外線・汚れ対策」をする二層構成もよく使われます。玄関土間では、
ほどよいクッション性
靴底で滑りにくい防滑仕上げ
艶消し〜半艶で落ち着いた見た目
が評価されています。
耐用年数の目安は7〜10年前後を見ておくとよく、屋外の直射日光が強い場所ほど、トップコートの更新サイクルを短めに計画すると安心です。
レンガ風・石目調・タイル調など、意匠性を重視したデザイン塗装は、単価が1万5000〜1万8000円/㎡前後と一気に上がります。これは、
多色吹きやステンシルなどの手作業工程
目地表現のマスキング・養生作業
クリアトップによる保護仕上げ
が重なり、作業時間と技術が大きく増えるためです。
代表的な仕様を整理すると、次のようなイメージになります。
| 仕上げイメージ | 主な用途 | 単価目安(㎡) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 防塵クリア | 倉庫・通路 | 1000〜2500円 | 粉止め・最小限の保護 |
| エポキシ厚膜 | ガレージ・工場 | 3500〜8000円 | 耐摩耗・耐薬品に強い |
| ウレタン塗床 | 玄関土間・車庫 | 3000〜9000円 | 歩行感と防滑のバランス |
| デザイン塗装 | 玄関・駐車場前面 | 1万5000円〜 | 高意匠・おしゃれ仕上げ |
「全部デザイン仕上げ」にするのではなく、車のタイヤが載るラインはエポキシ厚膜、玄関まわりだけデザイン塗装といった組み合わせを選ぶ方も増えています。見せ場と耐久部分を分けて考えると、総額を抑えつつ雰囲気も一気にランクアップできます。
塗料の種類をただ高級にするのではなく、「どこにお金をかければ毎日気持ちよく使えるか」という視点で選んでいくと、単価に対する満足度がぐっと変わってきます。

「同じ面積なのに、隣の家と見積が全然違う」
ガレージや駐車場では、このギャップが起きやすいです。理由はシンプルで、車の動きと人の動きで、床にかかる負担がまったく違うからです。
ガレージや駐車場で単価が上がりやすいのは、次のようなエリアです。
タイヤを大きく切り返す部分
車重が集中する駐車位置
スロープや勾配がついた出入口
雨で濡れやすく、滑りやすい通路
これらの場所では、エポキシやウレタンを厚めの膜厚で施工したり、防滑仕上げを追加したりするため、倉庫の防塵だけより1㎡あたりの施工価格が高くなります。
ポイントは、「全部を最強仕様にしない」ことです。現場では、次のようにゾーンを分けて仕様を変えるケースが多くなっています。
タイヤ切り返し帯: 高耐久のエポキシ厚膜+防滑
駐車スペース全体: 標準膜厚のエポキシまたはウレタン
周囲の歩行部: 防塵塗装や薄膜仕上げでコスト調整
この“部分強化”をうまく使うと、総額は抑えつつ、肝心なところだけしっかり守れるので、長期のコストで見ると手残りが良くなります。
駐車場と玄関土間は、同じコンクリートでも求める性能が違うため、最適な塗料も変わります。
駐車場・ガレージ
玄関土間
この違いを無視して「同じ塗料で一律施工」にしてしまうと、駐車場では早期剥がれやタイヤ跡だらけ、玄関ではテカテカし過ぎて安っぽく見える、という失敗につながります。
現場では、駐車場はエポキシ系やウレタン系、玄関は意匠性を高めたウレタンやアクリル系、スタンプやステンシルなど、あえて分けて提案することが多いです。
ガレージや駐車場の上塗り費用は、「下地処理+養生+塗装」の3本柱で構成されます。
下地処理: 高圧洗浄、油染み除去、クラック補修、研磨、旧塗膜除去
養生: 壁・門柱・車・植栽の保護
塗装: プライマー(シーラー)+中塗り+上塗りの回数と膜厚
ざっくりした費用イメージを、1台分を約15㎡としてまとめると次のようになります。
| 駐車台数 | 面積目安 | 防塵系仕上げの目安 | エポキシ・ウレタン系仕上げの目安 |
|---|---|---|---|
| 1台 | 約15㎡ | 8万~12万円前後 | 10万~20万円前後 |
| 2台 | 約30㎡ | 12万~18万円前後 | 18万~30万円前後 |
| 3台 | 約45㎡ | 18万~25万円前後 | 25万~40万円前後 |
同じ「㎡単価」でも、面積が増えるほど一式でかかる手間が割りやすくなり、台数が多い方が単価は下がりやすい傾向です。逆に、10㎡以下のカーゴスペースやバイク置き場だけといった小面積は、職人の手配や養生のコストが効いて、一式で15万~20万円からになりがちです。
業界人の感覚としては、「どこを強くして、どこを抑えるか」をはっきり決めてから見積を比べると、数字の差の理由がクリアになり、安さだけで選んで後悔するリスクをかなり減らせます。
土間やガレージのコンクリート床を見下ろして、「DIYでやるか、業者に頼むか…どっちが本当に得なんだろう」と手が止まる方は多いです。単価だけを追いかけて判断すると、数年後に“倍返し”の出費になるケースも現場ではよく見ます。
ここでは、現場目線で財布と耐久性のバランスが取れるラインをはっきりさせます。
DIYでよく使われるのは、水性アクリル系や簡易防塵タイプの塗料です。ガレージ1台分を想定した費用感は次の通りです(約15㎡)。
| 内容 | 目安コスト | ポイント |
|---|---|---|
| コンクリート床用塗料(水性) | 8,000~15,000円 | 2回塗り想定 |
| プライマー・シーラー | 3,000~6,000円 | 密着の要 |
| 道具一式(ローラー・バケツ・マスカー・養生テープ) | 5,000~8,000円 | 初回はほぼ必須 |
| 高圧洗浄や洗浄剤 | 3,000~10,000円 | 油汚れ・粉塵対策 |
| 合計(ガレージ1台分) | 2万~4万円前後 | 自分の作業時間は別枠 |
材料だけ見ると業者の見積よりかなり安く見えますが、ここに「自分の作業時間」「失敗した場合のやり直しコスト」は含まれていません。塗装費用だけで判断すると、肝心の耐久やクラック補修が置き去りになりがちです。
現場で再施工の相談を受けると、「最初は節約できたけれど、結局高くついた」という声がとても多いです。典型的な失敗パターンを整理します。
密着不足で全面剥がれ
含水率を無視して膨れ・白濁
安価な水性塗料でタイヤ跡だらけ
一見小さなミスに見えても、「旧塗膜の除去」「下地の補修」が追加されると、㎡単価が平気で倍近くまで上がり、施工価格全体のコストを押し上げます。
DIY向きか業者依頼かは、塗装費用だけでなく「用途」と「リスク」で切り分けると判断しやすくなります。
| 条件 | DIY向き | 業者依頼推奨 |
|---|---|---|
| 用途 | 倉庫・物置・人の通路 | ガレージ・駐車場・玄関土間 |
| 荷重 | 人のみ | 車両の荷重・タイヤ旋回あり |
| 下地状態 | ひび割れ・油染みがほぼ無し | クラック多数・油染み・旧塗膜あり |
| 目的 | 防塵・見た目を少し整える | 耐久・防滑・デザインを長期維持 |
| 面積 | 20㎡未満の小規模 | 20㎡以上で失敗したくない場所 |
現場の感覚としては、次のラインが損をしない目安になります。
DIYで済ませやすいケース
業者に任せた方が“長い目で安い”ケース
このラインを越えると、DIYの失敗で生じる再施工コストとリスクが一気に大きくなります。単価だけ見るとDIYが安く感じますが、「次の塗り替えまで何年もつか」「再塗装の時に下地をどれだけ傷めるか」を含めて計算すると、荷重がかかる土間や駐車場はプロ仕様のエポキシやウレタン塗床をきちんと施工した方が、手残りのコストは小さくなることが多いです。
業界人の目線で言えば、DIYと業者依頼の境界線は「車が乗るかどうか」「下地処理が自力で安全にできるかどうか」。この2つを軸に判断すると、後悔のない選択に近づきます。
安さだけで決めた駐車場やガレージの塗装が、数年後にベロンと剥がれて「工事代を二重払い」になるケースを現場で何度も見てきました。単価の数字より、その中身を冷静に見抜いた人だけが、長く快適なコンクリート床を手に入れています。
激安なのにやけに工期が短い見積は、たいてい下地処理と養生が薄いです。例えばガレージ30㎡のケースを比べると、次のような差が出ます。
| 内容 | A社 激安プラン | B社 適正プラン |
|---|---|---|
| 単価 | 2,500円/㎡ | 5,000円/㎡ |
| 下地処理 | 簡易清掃のみ | 高圧洗浄+油染み処理+クラック補修 |
| 旧塗膜・レイタンス除去 | ほぼ無し | 研磨・ケレンを実施 |
| 3年後の状態 | タイヤ部分の剥がれ・摩耗が顕著 | 摩耗はあるが密着は維持 |
| 再塗装時の追加下地処理費 | 150,000円前後 | 50,000円前後 |
| 10年トータルコスト目安 | 初回75,000+再施工25万超 | 初回150,000+再施工10万前後 |
一度手を抜いた床は、次の工事で旧塗膜除去と研磨にコストが跳ね上がるのが業界の現実です。単価だけ見ると安く見えても、「再施工まで含めた財布の負担」で見ると真逆になることが少なくありません。
チェックしたいポイントは次の3つです。
高圧洗浄だけでなく、油染み処理や研磨の記載があるか
クラック補修や下地の補修範囲が数量や箇所数で明記されているか
旧塗膜がある場合、除去方法と費用が別立てになっているか
これが曖昧な見積は、安く仕上げて早く終わらせる前提の施工と考えてよいです。
コンクリートの床は、表面が乾いて見えても、内部には水分が残っていることが多いです。ここを読み違えると、1年以内の膨れ・剥がれにつながります。
よくあるトラブルの流れは次の通りです。
打設後まだ日が浅い、または雨上がり直後なのに工期優先で塗装
プライマーは一応塗るが、含水率の確認や乾燥時間を軽視
夏場にタイヤ荷重と熱が加わり、膜の下に水蒸気が回って膨れ発生
剥がれた部分から水や薬品が侵入し、下地の劣化が加速
一度膨れた塗膜は、部分補修で済まないケースが大半です。剥がれたところをめくると、周囲も密着不良になっているため、結局全面的な研磨と再塗装が必要になります。
含水率計でのチェックや、季節と工期を踏まえた乾燥期間の説明があるかどうかは、業者選びの重要な判断材料です。「雨天でも屋根があるから大丈夫です」と言い切るような会社は要注意です。
数字だけ眺めても、相場感はつかめても、失敗は防げません。見積書で必ず確認したいのは次のポイントです。
下地処理
養生・施工範囲
保証内容
業界人の目線で言うと、「安いのに保証だけやたら長い見積」は、施工内容が伴っていない可能性が高いです。逆に、下地処理と工程を具体的に説明し、工期や工事時間(夜間・休日対応の有無)まで話が及ぶ会社は、現場をよく理解していることが多いです。
単価の比較は、下地処理・塗料グレード・保証内容をそろえた上で行うのが鉄則です。この3点を押さえておけば、数字だけが安い見積に振り回されるリスクはぐっと下がります。
ガレージや駐車場をきれいに塗り替えるなら、「ただ安く」よりも「長くもって結果的に安く」を狙った方が財布に優しいです。現場でコストと耐久のバランスを取るときに、よく使う3つのテクニックをまとめます。
車のタイヤが一番コンクリートを削るのは、「出入り口〜ハンドルを切るあたりの帯状の部分」です。ここだけ仕様を変えると、全体を高級仕様にするよりずっと効きます。
部分強化の典型パターン
| 場所 | 仕様例 | ㎡単価イメージ | ポイント |
|---|---|---|---|
| 車の切り返し帯 | エポキシ厚膜またはウレタン2〜3回塗り | 高め | 摩耗・タイヤ跡に強くする |
| それ以外 | 防塵塗装や薄膜ウレタン | 低め | 掃除しやすさと見た目を確保 |
面積が小さい帯だけ高仕様にしておけば、摩耗で先に傷む部分を守れます。後年、補修が必要になっても帯だけの再塗装で済み、工期も費用も圧縮しやすくなります。
「研磨や油染みの処理は削って、塗料にお金をかけたい」という相談は多いのですが、プロの感覚では逆です。下地処理をケチると、密着不良から剥がれ→再施工という高い授業料を払うことになります。
代表的な下地処理と役割
高圧洗浄・清掃:ホコリや粉を除去し、防塵塗装やプライマーの密着を安定させる
研磨(グラインダー):レイタンスや弱い表層を削り、エポキシやウレタンの食いつきを上げる
クラック補修・油染み処理:ひび割れからの水分・油分を止め、膨れや変色を防ぐ
単価だけを見ると下地処理は「余計な項目」に見えますが、再塗装になれば最初の工事費+撤去+再施工で、トータルコストは一気に跳ね上がります。耐久を10年ゾーンで狙うなら、下地にお金をかけて、上塗りのグレードは一段落とすくらいが手堅い選び方です。
倉庫や工場、ガレージで「全部エポキシ厚膜は高いけれど、防塵だけでは物足りない」というケースでは、用途別に仕上げを混在させるとコスパが上がります。
組み合わせの具体例
| エリア | 推奨仕様 | 狙えるメリット |
|---|---|---|
| 車の走行・荷重部 | エポキシやウレタン塗床 | 摩耗・薬品・タイヤに強い |
| 人の通路・物置 | 防塵塗装 | 予算を抑えつつ掃除しやすく |
| 玄関土間・見せ場 | デザイン仕上げ+トップ | デザイン性と防汚性を両立 |
床全体を一種類の塗料でそろえようとすると、どうしても高い側に合わせる必要があります。荷重がかかるゾーンだけ塗床仕様、それ以外は防塵仕上げにすれば、同じ予算でワンランク上の耐久ゾーンを狙いやすくなります。
現場で工事計画を立てるときも、「どこが一番傷むのか」「どこは見た目重視か」を整理してから仕様を組み合わせると、ムダ撃ちのない見積につながります。塗装費用を抑えつつ、ちゃんと長持ちさせたい方ほど、エリアごとの役割分担を意識してみてください。
ガレージや駐車場のコンクリートが傷んできたとき、横浜・神奈川エリアで一番迷うのは「いくらなら妥当か」「どこに頼めば安心か」だと思います。ここでは現場側の目線で、地域特有の相場感と見積もりの読み解き方をまとめます。
横浜・神奈川は職人単価と諸経費がやや高めのエリアです。防塵仕上げからエポキシ・ウレタンの塗床まで含めると、実務では次のゾーンに収まりやすくなります。
| 用途・仕様の目安 | 単価の目安(㎡あたり) | コメント |
|---|---|---|
| 防塵塗装(倉庫・通路) | 約1,500〜3,000円 | 清掃性重視・車両なし向け |
| ガレージ向けエポキシ | 約4,000〜8,000円 | タイヤ荷重・摩耗に強い |
| ガレージ向けウレタン | 約3,000〜7,000円 | ひびに追従しやすい |
| デザイン塗装 | 約15,000円前後〜 | 石目・レンガ風など意匠重視 |
ここで大事なのは、単価だけを見比べないことです。見積もりを並べるときは、必ず次の3点をそろえて確認します。
下地処理の内容(高圧洗浄・研磨・クラック補修・油分除去の有無)
塗料の種類(エポキシ・ウレタン・アクリル、防塵か塗床か)とメーカー名
施工回数と膜厚(プライマー+中塗り+上塗りの回数、乾燥時間)
この3つが揃って初めて、同じ土俵で単価や施工価格を比較できます。数字だけ安くても、下地処理を削っていたり、車のタイヤに不向きな水性塗料を使っていたりすると、数年で剥がれてやり直し費用が倍になるケースが実際にあります。
相談先を選ぶときは、「誰がいくらで塗るか」よりも、「何をどこまでやってくれるか」を細かく確認していきます。チェックポイントを整理すると次の通りです。
1 塗装仕様のチェック
どの塗料(エポキシ・ウレタン・防塵)を、どのプライマーで密着させるか
タイヤの切り返し部分や車輪通過帯を厚膜仕様にするかどうか
屋外駐車場か屋内ガレージか、薬品を使う工場かなど、用途に合った仕様か
2 施工価格のチェック
面積が小さい場合、一式工事の最低金額はいくらからか
下地研磨や旧塗膜除去、養生費がどこまで含まれているか
追加が出やすい作業(クラック補修や油染み処理)の単価が事前に明示されているか
3 保証内容のチェック
どの範囲の剥がれ・膨れを、何年保証するか
タイヤ跡による摩耗や薬品こぼれは保証対象かどうか
保証を受けるための使用条件(重機NG、高圧洗浄機の水圧制限など)が説明されているか
この3つを事前に紙で確認できる業者は、現場管理や品質にも比較的ブレが少ない印象があります。
横浜・神奈川では足場代や職人移動費が施工価格に響きやすいため、外壁や屋根の工事と同時にガレージ床や玄関土間を手入れすると、トータルのコストバランスが良くなります。
同時に見直すメリットは3つあります。
足場や養生をまとめられ、工期とコストを圧縮しやすい
外壁・屋根・駐車場の色や質感をトータルでコーディネートできる
ひび割れや雨水の流れ(勾配)を、家全体で診断してもらえる
外壁塗装や屋根工事、エクステリアまで扱う会社に相談すると、ガレージのコンクリート床だけでなく、雨水がたまる位置・タイヤの荷重・出入り動線まで含めた提案を受けやすくなります。土間や駐車場だけを単発で依頼するより、長期のメンテナンス計画を立てやすくなる点が大きな違いです。
現場を見ていると、外壁は新築同様にきれいなのに、ガレージ床だけが油染みとクラックだらけで家全体の印象を落としているケースが少なくありません。外装全体を一体で考えると、「見た目」と「耐久」と「コスト」がちょうどよく噛み合ってきます。横浜・神奈川で長く住む家を大切にしたい方ほど、この一括相談の考え方を押さえておく価値があると感じています。
著者 – 株式会社匠美
土間塗装の相談では、「ネットで見た単価だけで決めたら、タイヤの跡だらけになって後悔している」「DIYでやってみたけれど、数ヶ月で剥がれてしまった」といった声が少なくありません。私たちの元にも、ガレージ床や玄関土間を簡易的に仕上げた結果、ひび割れや油染みが残ったまま塗られていて、剥離や下地のやり直しから対応せざるを得なかったケースがありました。
結論、土間塗装は「どんな用途で、どの程度の負荷がかかるか」と「下地の状態」を外さなければ、無駄な出費を抑えつつ十分長持ちさせられます。逆に、ここを誤ると、数年以内の再施工で結果的に高くつきます。初めて土間塗装を検討される方が、単価表の数字だけに振り回されず、「自分のガレージ・玄関・駐車場にはどの仕様が合うのか」を判断できる材料を届けたくて、このページを作りました。横浜・神奈川で実際にコンクリート床を見てきた立場から、できるだけ具体的にお伝えしています。

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