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屋根工事、外壁塗装から住宅リフォーム全般の施工を行っています。

2025.10.29

築年数の経過により、屋根や外壁の塗膜が劣化し、防水性能の低下や色褪せが目立ち始めていました。今回の工事では、見た目の美しさと建物保護を両立するため、耐候性・耐久性に優れた無機塗料を採用。長期間美観を保ち、再塗装のサイクルを延ばす高品質な仕上がりを実現しました。
| 地域 | 神奈川県相模原市 |
| 工事種別 | 屋根塗装工事・外壁塗装工事 |
| 工事内容/内訳 | 仮設足場の設置・養生ネット張り 高圧洗浄(外壁・屋根・付帯部) 外壁のひび割れ補修・コーキング打ち替え 下塗り・中塗り・上塗り(外壁:3回塗り) 屋根塗装(下塗り・中塗り・上塗りの3工程) 軒天・破風板・雨樋など付帯部塗装 足場解体・最終清掃 |
| 使用塗料 | 無機塗料 |
| 費用 | 1,290,000円 |
| 工期 | 約3週間 |
| ご要望・お悩み | 外壁の色褪せが進み、部分的にコーキングの切れも見られる状態でした。お施主様からは「できるだけ長持ちする塗料を選びたい」「清潔感を保ちながら落ち着いた印象にしたい」というご要望をいただきました。そこで、耐久性に優れ、紫外線や汚れに強い無機塗料をご提案。外壁のカラーは既存よりもややトーンを抑えたベージュ系を採用し、屋根とのバランスを考慮して上品な外観を目指しました。 |
現地調査では外壁サイディングの広範なチョーキング、南面の退色、入隅や開口部まわりの微細クラック、目地シーリングの硬化・剥離を確認しました。まず含水率を測定し乾燥状態を見極めたうえで、高圧洗浄は圧力を段階調整しながら粉化層と生物汚れを丁寧に除去し、洗浄後は十分な乾燥養生を確保して素地の安定化を図りました。シーリングは“増し打ち”ではなく基本すべて撤去・打ち替えとし、バックアップ材で二面接着を徹底、プライマーは規定時間内に塗布〜充填を行い、端部の気泡やツノ残りを抑えるようヘラ角度と押さえ圧を管理しました。下地補修ではヘアクラックをフィラーで埋め戻し、意匠面の肌はサンドペーパー番手を変えて均し、段差や目荒れのムラを解消しています。
塗装工程は下塗り・中塗り・上塗りの3工程を基本とし、下塗りは素地の吸い込み差を均一化する役割を重視、素材ごとに密着性の高いプライマーを選定しました。使用塗料は長期耐候性に優れる無機塗料を採用し、可使時間と攪拌後の粘度変化をこまめに確認、ローラーは毛丈と硬度を塗面の凹凸に合わせて使い分けました。中・上塗りでは規定塗布量と塗り重ねインターバルを遵守し、南面など乾きが早い面では先行・後追いのエリア分割で継ぎ目の艶ムラを防止。ダメ込み→面塗りの順で端部の塗り残しを無くし、最終上塗りは光の流れを意識してローラー目を一定方向に整え、艶の通りをきれいに出しています。
屋根は退色と微細なひび割れが散見されたため、洗浄後に脆弱部を補修し、金物は目荒し+防錆下塗りを実施。下塗りで下地の吸い込みを止めたうえで、上塗りには遮熱性能を併せ持つ無機系を採用し、夏季の熱負荷低減も狙いました。谷板金・棟包み・雪止めといった重なり部は先行塗装し、オーバーラップ部の塗り込み不足が出ないよう刷毛と細径ローラーを併用。勾配部は足場と親綱で動線を固定し、安全と品質の両立を図っています。
品質管理は各工程ごとにチェックリストで運用し、素地露出・ピンホール・艶ムラ・色ムラ・ラインの乱れを多方向から確認。付帯部は外壁との取り合いラインをテープ幅・撤去角度まで決めて揃え、雨樋内側や金具裏の影になる部分もダメ込みで先回りしました。最終検査では発色と艶の均一性、目地シーリングの面取り、付帯との色調バランスを再点検し、是正が生じた場合は同ロット塗料で面補修して違和感を無くしています。結果として、外壁・屋根ともに均一な塗膜厚と自然な艶を実現し、無機塗料の長期耐候性を活かしつつ、美観と防水性を高いレベルで両立できました。
塗装前は色褪せや汚れが気になっていましたが、施工後は家全体が見違えるように明るくなりました。特に屋根の艶感が美しく、雨のあとも水はけがよくなったように感じます。職人さんが毎日作業内容を報告してくださり、進行状況が分かりやすく安心できました。色決めの際もシミュレーションで丁寧に提案してもらい、納得して選ぶことができました。



施工前は、外壁全体に経年劣化による色褪せや汚れが広がっており、紫外線や風雨の影響で塗膜の防水性能が低下していました。特に出隅や窓まわりのサッシ際では細かなひび割れも確認され、見た目の印象がややくすんでいました。そのため、まず高圧洗浄で長年の汚れをしっかり落とし、養生を丁寧に施したうえで下地処理を実施。サイディングの状態を見極めながら、下塗り材を均一に塗布して密着力を高めることから作業を開始しました。施工中は、選定した無機塗料の発色と艶を最大限に引き出すため、塗布量と塗り重ね間隔を厳密に管理しました。中塗りの段階では、下塗りの密着を確認しながら塗膜の厚みを均一に整え、上塗りでは仕上がりの光沢を左右するため、ローラーの動かし方や塗り方向にも細心の注意を払いました。特に外壁の角部や付帯部との取り合い部分は塗り残しが起きやすいため、職人が刷毛とローラーを使い分けながら丁寧に塗装を重ねています。天候の変化にも配慮し、日射や湿度の影響を避けながら適切な乾燥時間を確保することで、塗膜の強度と艶の安定性を確実なものとしました。施工後は、落ち着いたブラウン系の外壁が上品な印象を与え、建物全体に重厚感と温かみが生まれました。光の当たり具合によって微妙に表情が変化し、陰影が美しく際立ちます。仕上げ後の点検では、塗膜の均一性・艶・密着性をすべて確認し、細部までムラのない高品質な仕上がりを実現しました。塗装前と比べて見違えるほどの美観が復活し、防水性も大幅に向上。お施主様からも「まるで新築のよう」と喜びの声をいただく結果となりました。



施工前は、破風板や軒天の塗膜が経年劣化により白く褪せ、艶を失っていました。紫外線と雨風の影響で塗膜表面に微細なひび割れが生じ、防水性が低下している状態でした。汚れやカビの付着も見られ、素材の保護機能が十分に発揮されていなかったため、まずは高圧洗浄と下地処理から丁寧にスタートしました。旧塗膜の浮きを取り除き、細かなクラックやジョイント部を補修したうえで、付着力を高めるための下塗り材を均一に塗布。養生も細部まで徹底し、塗料が外壁やサッシに付着しないよう慎重に作業を進めました。施工中は、中塗り・上塗りの2工程を通じて塗膜の厚みと耐久性を確実に確保。気温や湿度に応じて塗布量を微調整しながら、ローラーの動かし方を一定に保ち、艶ムラが出ないよう塗り重ねました。特に破風板や軒天は日射の影響を強く受ける部位のため、塗料が早く乾燥しすぎないよう、乾燥時間を見極めながら作業を進行。角部や入り組んだ箇所では刷毛を使い、隅々まで塗り残しのないよう丁寧に仕上げています。施工後は、塗装面全体に深みのある艶が生まれ、外壁とのコントラストが際立ちました。黒系の塗膜が建物のデザインを引き締め、重厚感と高級感を兼ね備えた外観に一新。無機塗料特有の硬質な光沢が美しく、光の反射でラインが際立つ仕上がりになりました。耐候性が向上したことで、今後のメンテナンス周期を大きく延ばすことができ、長期的に美観と防水性能を維持できる状態となりました。職人の緻密な塗布管理と仕上げの精度が際立つ、まさに「技術で魅せる」施工となりました。



施工前の屋根は全体的に色褪せと退色が進行しており、紫外線や雨風の影響によって防水性能が低下していました。表面には細かなクラックや旧塗膜の剥がれが見られ、雨水を弾かず吸い込みやすい状態で、放置すれば雨漏りのリスクが高まる懸念がありました。そのため、まずは高圧洗浄で長年の汚れや苔を徹底的に除去し、清潔で塗料が密着しやすい下地を整えました。続いて、傷みの見られた部分には補修材を充填し、下塗りで塗膜の密着を確保。塗料の吸い込みを抑え、均一な仕上がりを目指して作業を進めました。施工中は、中塗り・上塗りの工程で塗膜の厚みと艶を均一に仕上げるため、塗布量を慎重に管理しました。特に屋根は勾配があり塗料が流れやすいため、塗布方向と乾燥時間を細かく調整し、塗りムラや垂れを防止。遮熱性能を持つ無機系塗料を採用し、太陽光の反射率を高めることで、夏場の屋内温度上昇を軽減できる仕様としています。また、棟板金や重なり部は刷毛を使って丁寧に塗り込み、雨水の侵入を防ぐための防錆処理も実施しました。乾燥のタイミングを見極めながら3工程を確実に行うことで、塗膜の強度と美観を両立させています。施工後は、屋根全体が艶やかに仕上がり、塗膜の光沢が建物の存在感を引き立てています。深みのある色合いが外壁と調和し、遠目から見ても均一な輝きを放つ美しい仕上がりとなりました。無機塗料特有の高い耐候性により、雨や紫外線にも強く、今後は長期間メンテナンスの手間を軽減できる状態です。見た目の美しさだけでなく、耐久性・防水性・遮熱性の三拍子が揃った、機能面でも満足度の高い施工結果となりました。
無機塗料による外壁塗装を長持ちさせるためには、塗料の性能だけに頼らず、一つひとつの工程を丁寧に積み上げることが大切です。今回の事例でも、耐候性と美観を両立させるために、職人が現場の状況を細かく見極めながら作業を進めました。無機塗料は非常に硬く、紫外線や風雨に強い反面、柔軟性が低いため、下地処理の精度が仕上がりを大きく左右します。外壁のチョーキングや汚れ、劣化した塗膜を高圧洗浄と研磨でしっかり除去し、素地の吸い込みを整えてから専用プライマーで密着を高めます。ひび割れやコーキングの劣化も放置せず、適切な補修材で補強したうえで塗装を行うことが、塗膜を長持ちさせるための基本です。
塗装の工程では、塗布量と乾燥時間の管理が品質を左右します。無機塗料は乾燥が早く、気温や湿度の影響を受けやすいため、塗り継ぎ跡や艶ムラを防ぐには作業スピードと塗布範囲の調整が重要です。塗膜の厚みを均一に保つために、ローラーの圧力や動きを安定させ、凹凸のある外壁部分や目地は刷毛で丁寧に塗り込み、塗り残しを防ぎます。塗り重ねるごとに表面が滑らかになり、最終仕上げでは光の流れに合わせて塗る方向を統一することで、自然な艶と立体感を表現できます。
乾燥の管理も重要な工程です。表面だけが先に乾いて内部が硬化していない状態で次の塗り重ねを行うと、膨れや剥がれの原因になります。塗料メーカーが定める乾燥時間を厳守し、天候や風の影響を見ながら作業を調整することで、無機塗料本来の強度を長期間維持することができます。
塗装完了後は、艶や色味、塗膜厚の均一性を確認し、光沢と高級感を最大限に引き出します。無機塗料の親水性によって、雨が降るたびに表面の汚れが自然に流れ落ち、美観が長く保たれます。今回の施工でも、深みのある光沢と落ち着いた色調が建物全体を引き締め、機能面とデザイン面の両方で高い満足度を得られました。無機塗料の特性を理解し、素材や環境に合わせて最適な手順を守ることが、20年以上美観を維持できる高品質な塗装を実現するための何よりの秘訣です。